八 ページ9
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私とルトは、"ルミアナ族"だ。
これは全てルト情報なのだが。
どんな人種よりも体の部位の価値が高く、売ると高額な金額を得られるという貴重な一族。
その中でも、一番価値のあるもの…
それは、"宝石の瞳"だ。
"クルタ族"とか言ったっけ？その"緋の目"も高額らしいけど。
とにかく、どの部位よりも価値のある瞳を持つルミアナ族。
その一族は、金目的で街に侵入してきた人達によって全員人身売買された……
はずだった。
だが、そのルミアナ族の内2人だけがその人達から逃げ切ることができた。
ルトに教えてもらった事だが、
私は生まれてすぐ、母親に流星街へと連れて行かれた。
「子供だけは逃がしてあげたい」と。
いやいや、赤ん坊を毛布も包まずに流星街にポイするか？普通
そう思うのは当然だろう。だが、そんな母親にも余裕が無かったのだ。
私を逃す前と逃した後は、ずっと金目的の人達に追いかけ回されていたから。
流星街まで逃げて、私を見つからない所に置いてから再び走り去って行ったらしい。
ルトは私を育て、ある程度鍛え(結構厳しかったけど)
私にとってルトは、師匠でもあり、親友でもある
どちらにせよ大切な人には変わりなかった。
……なのに
私が長い間雨に打たれていたせいで、熱を出してしまった。
ルトは「薬を取ってくる」と言って行ったこともない、故郷と流星街以外の場所へ出かけた。
その時は止めようとしたが、体が思うように動かなかった為その場でただ寝転がっていた。
きっと、薬を持って帰ってくる
そう、自分に言い聞かせながら。
＿＿＿＿＿あの時、無理やり体を動かして
ルトを止めていたなら……
あんな事には…
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しゃーぺん@彩(プロフ) - ももさん» ありがとうございます！幸福と不幸に比べ、この作品は結構短めになりますので、この作品が終わり次第幸福と不幸の短編集作成を考えています！もしよければそちらの方も宜しくお願い致します！ (2019年5月30日 23時) (
レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 幸福と不幸から見てます！今回の作品も本当に良くて毎日毎日楽しみにしてます！！ (2019年5月30日 18時) (レス) id: ed24bd7751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃーぺん@彩 | 作成日時：2019年5月15日 23時
