七 ページ8
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長い階段を上っていると、両隣に釣竿とスケボーが並んで来たため顔を顰める。
キルア「お前、ペース落ちてんぞ」
『黙って』
プププ、とバカにしたように私を見下ろすスケボー。
ゴン「ねぇ、Aはどうしてハンターになろうと思ったの?」
『…アンタ達には関係無いでしょ』
ゴン「関係ある!だって友達だもん!」
私は目を見開き、釣竿を見つめる。
"友達"という言葉に少しの驚きと喜びが心の中を飛び交う。
嫌……
嫌だ……ッ
私の元からいなくならないで……‼
『ルト…っ』
ゴン「ルト、って…さっきも言ってたよね?」
キルア「ルトって?」
『……………
ハンターになったら……
ライセンスを売って、多額な金を手に入れて…
ルトの墓を作ってあげるんだ…』
何を…言っているんだ、私は
2人はその言葉で察したようで、暗い顔を見せた。
『それで……
ルトの骨を埋めてあげるの』
「「‼‼」」
キルア「骨って…何処に保管してあるんだ?」
『え?そりゃ……
私の家の、地下だよ』
ルトの死体が発見された場所に行って
骨が落ちてあったから、それを回収して…
地下に保管して…
死者を蘇らせる方法を探して…
……結局、見つからなくて…
『ずっと…ずっとずっとずっと
起きないままなの』
ゴン「え?起きないって」
キルア「ゴン
コイツ…おかしいよ
狂ってる」
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しゃーぺん@彩(プロフ) - ももさん» ありがとうございます!幸福と不幸に比べ、この作品は結構短めになりますので、この作品が終わり次第幸福と不幸の短編集作成を考えています!もしよければそちらの方も宜しくお願い致します! (2019年5月30日 23時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 幸福と不幸から見てます!今回の作品も本当に良くて毎日毎日楽しみにしてます!! (2019年5月30日 18時) (レス) id: ed24bd7751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年5月15日 23時