四十五 ページ46
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ゴンの部屋にて。
キルアは視線を床に下ろしていて、ゴンは逆に私の目をしっかりと見据えていた。
ゴン「……あれから、何してたの?」
『私の家で………
普通に過ごしてた』
余計な心配掛けたくない
"地下に籠りっ放しで、死ぬ方法を探していた"なんて言ったら心配するに決まってる。
ゴンは私の目をジーッと見て視線を離さない。
その視線に耐えきれなくなった私は目を逸らし、拳をギュッと握り締めた。
ゴン「……嘘ついてるよね」
『ついてない』
ゴン「ついてる!」
『…ッついてないって‼‼』
私がそう怒鳴ると、ゴンは少し黙って再び口を開いた。
ゴン「執事室でAが言った事…覚えてる?」
『……』
ゴン「…Aは人を不幸になんてしないよ」
『そんな訳ない
実際キルアを不幸にし』
キルア「違う‼‼」
.
さっきまで一言も発言しなかったキルアが突然叫んだことによって、この部屋に沈黙が訪れる。
キルア「俺は…俺は、お前に不幸にされてなんかない……
兄貴に命令された
それだけなのに、それを…最低な事を実行した俺がお前を傷つけたんだ…」
違う、違うんだよ
私の存在自体が、人を不幸にするんだ
『ルミアナ族は……狩られる身
そんな一族の血を引き継ぐ私と一緒にいるから、
イルミに命令されてキルアの手を汚すことになった
キルアがその事を最低な事って言うんなら、尚更
キルアにしたくもない事をさせてしまったのは私
私の存在自体が人を不幸にする』
次の瞬間、キルアが突然立ち上がり私の胸倉を掴んだ。
ゴン「キルア!」
キルア「やったのは俺だろ⁉
命令されたとはいえ、やるかやらないかを判断したのは俺自身だ‼
そうやって無理矢理何でもかんでも自分のせいにすんじゃねえよ‼‼」
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しゃーぺん@彩(プロフ) - ももさん» ありがとうございます!幸福と不幸に比べ、この作品は結構短めになりますので、この作品が終わり次第幸福と不幸の短編集作成を考えています!もしよければそちらの方も宜しくお願い致します! (2019年5月30日 23時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 幸福と不幸から見てます!今回の作品も本当に良くて毎日毎日楽しみにしてます!! (2019年5月30日 18時) (レス) id: ed24bd7751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年5月15日 23時