三十九 ページ40
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『…ルト、ルト
ただいま』
私は"ルト"を抱き締め、そう声を掛ける。
『結局、蘇らせる方法……見つかんなかった
ごめんね、ルト』
私はハンター試験での出来事をルトに話し、好きな人ができた事も話した。
『だからね、決めたの
一生の片想いにしようって』
…ふと、喉の奥に違和感が生じた。
『っ…‼‼ゴホッ、ゲホ…ッ
⁉が、は…ッう……
うぇッ……ぇ…』
何故風邪がこんなにも辛いのだろうか。
ていうか風邪で吐いたの初めてだ。
後処理嫌だな…そう思いながら、私が嘔吐した物を見た。
『………………え…?
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花…?』
私の視線の先には、水色の花が落ちていた。
周りに嘔吐物などは一切無い。
……いや、もしかして…
この花が、嘔吐物なのかもしれない。
『ルト……どうしよ、私…
変なもの飲み込んじゃったのかな…⁉』
今の状況でただ分かることは、
私が花を吐いてしまったこと。
___花を吐いている最中に頭の中に浮かんできたのが、キルアの笑顔だったこと。
『怖いよ…ルト………
キルア…助けて……っ』
キルアを突き放した事を今更後悔しても、
もう遅い。
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しゃーぺん@彩(プロフ) - ももさん» ありがとうございます!幸福と不幸に比べ、この作品は結構短めになりますので、この作品が終わり次第幸福と不幸の短編集作成を考えています!もしよければそちらの方も宜しくお願い致します! (2019年5月30日 23時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 幸福と不幸から見てます!今回の作品も本当に良くて毎日毎日楽しみにしてます!! (2019年5月30日 18時) (レス) id: ed24bd7751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年5月15日 23時