三十五 ページ36
.
いつの間にか扉の前にいたちょび髭に驚き、私達は同時に体をビクつかせた。
『ちょ、ちょび髭……』
サトツ「サトツです」
ちょび髭は椅子に座りながら、あの出来事をゴンに説明した。
『出てったんだ…キルア』
サトツ「はい」
説明を聞いたゴンの表情はみるみる内に怒りに染まっていく。
ゴン「……ちょっと行ってくる」
『ゴン⁉』
ゴンは体を起こすと、そのまま医療室を出て行ってしまった。
サトツ「今はハンターライセンスの説明中ですが…Aさんはどう致しますか?」
『……私はいい
売るのだけが目的だし』
ハンターライセンスは後で貰うよ、と付け加えて目を瞑った。
先程起きたばかりの私だったが、突然眠気が襲ってきた為そのまま眠りに落ちた。
.
.
.
ゴン「A!」
私の名前を呼ぶ声がして、目を開く。
『……ゴン?』
その周りにはクラピカやレオリオもいる。
ゴン「一緒にキルアを連れ戻しに行こう‼」
その言葉に、私の頭は真っ白になった。
『キルアを…?』
クラピカ「ああ。
今からゾルディック家の住処のククルーマウンテンに行くのだよ」
また、
そんなの、嫌だ…
『……私は行かない』
「「「‼」」」
またキルアを不幸にしてしまいそうで、怖い。
本当は、貴方達とこうやって話してるのも駄目な事なのに。
もう、人を…不幸にしたくない
『私のせいで不幸になるなら、私が関わらなければいい話でしょ』
ゴン「でもっ」
『でも?でも何?
……まぁ、助けに行くぐらいならいいよ
私のせいで出て行ったなら、私が助けないとね』
私は了承したのに、3人は納得いかないようで顔を見合わせていた。
38人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゃーぺん@彩(プロフ) - ももさん» ありがとうございます!幸福と不幸に比べ、この作品は結構短めになりますので、この作品が終わり次第幸福と不幸の短編集作成を考えています!もしよければそちらの方も宜しくお願い致します! (2019年5月30日 23時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 幸福と不幸から見てます!今回の作品も本当に良くて毎日毎日楽しみにしてます!! (2019年5月30日 18時) (レス) id: ed24bd7751 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年5月15日 23時