二十三 ページ24
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『クラピカがクルタ族…⁉』
私達は暇潰しに三次試験の時の話をしていた。
そこで判明したのだと言う
クラピカが"あの"クルタ族だということを
キルア「ああ。
幻影旅団のメンバーのフリをした囚人を半殺しにしてたぜ
クルタ族のこと知ってたのか?」
『まあ…
ルミアナ族の次に珍しい瞳を持つのがクルタ族だったから
瞳関連でちょっとね』
キルアは「ふーん」と言って寝転び、空を見つめた。
辺りは暗闇に包まれていて、唯一の光源は目の前にある焚き火のみ。
キルア「…寝るか!」
私はその言葉に「えっ」と目を見開いてキルアを見た。
『待って、ここで寝るつもり?』
キルア「ダメなの?」
『いや……流石に…』
私とキルアの距離はたったの数センチ程で、ここで寝るとなったら…
ヤバイでしょ…色々と
キルア「大丈夫だって
毒舌のどっかの誰かさんには興味ねーよ!」
『……』
あれ、何ショック受けてんだろ
キルア「異性として……
…ッ好きでもないヤツのこと襲うかっての!///
さっさと寝んぞ!」
『……っ』
何だこれ…?
何でこんなに胸が苦しいの…?
キュゥゥ、と何かが私の心を締め付ける。
キルア「A?」
ああ…そうか
私はキルアのことが…
『………おやすみ』
私はキルアに背中を向けて、ゆっくりと目を瞑った。
すると突然、喉の奥に何かが突っかかるような感覚がした。
『っゴホッ、ゴホッ‼』
キルア「うお、ビックリした…」
体を起こし、口元に掌を当てる。
『ごめ……ッごほっ…‼』
未だに咳が止まらない私の背中を心配そうな顔でトントンと叩くキルア。
そんなキルアの顔を見てると、なんだか悲しくて切なくて
ジワジワと私の目に涙が溜まり、やがて零れ落ちる。
キルア「何で泣いて……
目の話したからか…⁉」
焦ってオドオドしているキルアに、咳をしながら「大丈夫」と言った。
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しゃーぺん@彩(プロフ) - ももさん» ありがとうございます!幸福と不幸に比べ、この作品は結構短めになりますので、この作品が終わり次第幸福と不幸の短編集作成を考えています!もしよければそちらの方も宜しくお願い致します! (2019年5月30日 23時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 幸福と不幸から見てます!今回の作品も本当に良くて毎日毎日楽しみにしてます!! (2019年5月30日 18時) (レス) id: ed24bd7751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年5月15日 23時