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十八 ページ19

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カタカタカタカタ…




突然背後から音がして、私はそちらの方を見る。





『うわ』←





そこには、
私の方に180度首を回転させながら座っている針人間の姿があった。



その気持ち悪さに思わず声を上げてしまったが、針人間の反応は…?





「カタカタカタカタカタカタ」




何言ってんのか分からない←




てか何か言ってんの?

私がその用語を知らないだけ?え?←




『……カタカタ…?』



カタ語らしき用語でなんとか話し合おうとする私。




「……」




プスッ





…………え?





針人間は、私の目の前で顔にブッ刺さっている針を一本、二本と抜いていった。




エグすぎんだろ…なんか顔変形してきてるし








ファサッ







その針人間は黒髪ロングに変わり、全ての針を抜き終わると…






『……いや…誰?』






さっきの針人間の面影は全く無く、唯一の共通点と言えば死んだ目くらいだ。




「…俺の名前、イルミ



ギタラクルは偽名だから、そこんとこよろしく」



『あ、普通に喋れるのね』←




てか、なんで変装してたのをわざわざ解いて本当の姿を私に見せたんだ…?




イルミ「真剣な話をしたくてさ


というか、あの状態保つの結構キツイんだよね」



私は心の中の疑問を完全に見透かされ、驚き目を丸くした。




『真剣な話って?』



イルミ「お前について


それとキルとお前の関係」



キル…?



私がその言葉に首を傾げると、「キルア」と一言だけ言った。



『…じゃあ、その前にまず質問ね


キルアとアンタの関係は?』

イルミ「兄弟」



うおう、即答…




イルミ「ルミアナ族だろ?



お前」





『…‼‼』




まさか…あの会話を聞かれてた…⁉




イルミ「どの人種よりも高価な体の部位と宝石の瞳を持つ一族


数年前に絶滅したと思ってたけど、


まさか生き残りが居たとはね……」



『……なんで』



イルミは表情一つ変えず口を開く。



イルミ「否定しないんだ


だったらお前はルミアナ族、ってことでいいのかな?」



『…………』



イルミ「瞳を見ればすぐに分かるしね。



…まぁいいや



キルとの関係は?」




"友達"




一瞬この言葉が頭に浮かんできたが、キルアに許可も取らずに勝手にそんなこと言っていいのかと迷う私。




『………分からない』

十九→←十七



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しゃーぺん@彩(プロフ) - ももさん» ありがとうございます!幸福と不幸に比べ、この作品は結構短めになりますので、この作品が終わり次第幸福と不幸の短編集作成を考えています!もしよければそちらの方も宜しくお願い致します! (2019年5月30日 23時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 幸福と不幸から見てます!今回の作品も本当に良くて毎日毎日楽しみにしてます!! (2019年5月30日 18時) (レス) id: ed24bd7751 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年5月15日 23時

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