十一 ページ12
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それからは、あの4人を避けながら試験を受けていた。
今は二次試験の"料理"。
てなわけでグレイトスタンプを探し求めている私は、このまま順調に試験合格まで会わないつもりだった
のに……
ゴン「Aーー‼」
『……ハァ』
本日約10回目となるその呼びかけに、自然と溜息が出る。
あまりにもしつこいのでチラッとそちらを見てみると、
『わひゃっ⁉』
ゴン「やっとこっち見てくれた!」
そこには、ドアップで私の視界に入り込んできた釣竿の顔面。
いや、近いし…てかなんでそんなにメンタル強いわけ…?←
『ウザい』
ゴン「喋ってくれた‼」←
『え?バカ?』((←
思わずそう口にしてしまう私だったが、スケボーの姿が目に入った為咄嗟に目を逸らした。
ゴン「あのね、キルアが」
キルア「だァァァァッ‼‼」
突然聞こえた大声に、私は耳を塞いで目を瞑った。
キルア「……っA」
『………』
キルア「いや、その…
さっきは……ごめん」
私は少し目を見開き、キルアを見た。
キルア「俺が、悪かった……」
キルア…スケボーは、本当にそう思っているのだろうか。
私のこと嫌いなんじゃ…
キルア「でも、せめて名前くらいは呼べよな…っ」
照れ臭いのだろうか。スケボーは頰を赤く染めて私から目を逸らした。
『………
ゴメン…私も…ほんのちょっとだけ、悪かったと思う』
キルア「ほんのちょっとだけってなんだよ…」←
ゴンはキルアの後ろで微笑んでいる……まるで母親みたいだ。
『はぁ…なんかもう、心の中でもあだ名と本名混じっちゃってるし…
名前で…呼んであげても、いいよ
でも私といると結構めんどくさいよ。
狩られる側だから
ルミ…』
ルミアナ族だし
そう言おうと思ったが、思わず口を閉じた。
周りで誰が聞いているかも分からないし、今言うのは危険だろう。
いずれは話すことになっちゃうかもしれないし…今は言わないでおこう。
でも……怖いな
私の事を晒けだす度、ルトのように私の元を去って行かないか不安になる。
でも………友達に、なりたい
あの楽しさを、喜びを…もう一度……
ねえ、ルト…
私は、どうすればいい…?
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しゃーぺん@彩(プロフ) - ももさん» ありがとうございます!幸福と不幸に比べ、この作品は結構短めになりますので、この作品が終わり次第幸福と不幸の短編集作成を考えています!もしよければそちらの方も宜しくお願い致します! (2019年5月30日 23時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 幸福と不幸から見てます!今回の作品も本当に良くて毎日毎日楽しみにしてます!! (2019年5月30日 18時) (レス) id: ed24bd7751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年5月15日 23時