9話 ページ10
『ゴン…』
ゴン「ん?」
君は…
『君は、私が怖くないの…?』
目をぎゅっと瞑り、ゴンの返事を待っている私。
……怖い、そう言われるのは慣れている筈なのに
頭から離れないゴンの真っ直ぐな目に、私の方が怯えていた。
どうせ、見捨てられるに決まってるのに
『……ごめんねっ、変な事聞いちゃ(「怖くないよ」
…‼』
え、今、なんて
ゴン「確かに、さっき話した時はものすごい殺気を感じて…体が動かなかった
やっと体が動いて、もう一回話しかけたらさ
さっきの君とは全然違うんだもん‼
殺気も全くなくて、雰囲気も明るくなってたし
いい人なんだなあ、って思ったよ!」
コイツ…人間観察力高すぎん…⁇
『いい人…私が?
私がいい人なわけないし、何より私は人を簡単に殺してしまう怪物なんだよ?』
あれ…何言ってんだ、私
こんな事言われたら怖がるに決まって__
ゴン「だって俺、聞こえたよ
「殺したくないから」って」
『‼‼』
ゴン「それってつまり…
俺たちを殺すのが嫌だって事だよね‼
話しかけない方がいいって言ったのも、
俺たちを心配して言ってくれたんでしょ?
だから君はいい人なんだよ‼」
ゴンが発した一言一言が、私の心に響いた。
私の心の檻を叩き割るように。
私の頰に何かが伝わる。
『……あれ、あれ…っ
何で私…っ』
手の甲で何回も何回も目を擦るが、溢れる涙の勢いは強まるばかりで止まることを知らなかった。
トントン
不意に、肩を叩かれた
?「これ使えよ!」
そう言ってその男の人は、私にハンカチを渡してきた。
その人の目も、逸らすことなくしっかりと私を見つめている。
『…あ、ありが、とう』
レオリオ「おうよ!俺の名前はレオリオだ!よろしくな‼」
頭に手が伸びてくる。レオリオじゃなくて、ゴンでもない手。
そして、優しく私の頭を撫でる。
一瞬、ナイフに手を伸ばそうとしたが、私はその手を止めた。
_______この人も、綺麗で、怯えなどない目をしていたからだ。
クラピカ「私の名前はクラピカだ。
よろしく頼む(微笑」
こんなにも優しい人達がこの世界にいるなんて、思いもしなかった。
『私の名前は…A
よろしくね!』
257人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Ruiさん» そう言ってもらえて嬉しいです!投票ありがとうございます! (2020年8月10日 22時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - しゃーぺん@彩さん» イベント参加ご協力感謝致しますこの作品一番好きなので投票させて頂きました! (2020年8月10日 22時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Ruiさん» 了解です! (2020年8月10日 22時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - しゃーぺん@彩さん» 嬉しいです画面にそのままペースト、もしく通常検索すれば出てくると思います。 (2020年8月10日 21時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Ruiさん» 是非参加させて頂きます!!お誘いありがとうございます! (2020年8月10日 11時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年1月30日 21時