32話 過去編 ページ33
そんな狂ってる私に、奇跡が起きた。
「Aちゃん!あそぼー!」
『うん!いいよ!』
…友達ができたのだ。
最初に話しかけられた時は、本当に驚いた。
今までは私の目に怯えて誰も近寄ってこなかったから。
だが、私に友達ができてから近所のおばさんやおじさんにも話しかけてもらえるようになった。
飴をくれたり
遊んでくれたり…
私は嬉しかった。
「今日は、私のひみつきちに来て欲しいんだ!」
と、彼女は言った。
ひみつきち…が何なのか分からなくて聞いてみたら、「私たち2人だけのひみつのばしょだよ!」と答えた。
2人だけの…
私の顔はニヤついていただろう。
だって、「2人だけの秘密」という言葉の響きがあまりにも良かったから。
私は彼女についていった。
これが、後に私を壊す原因となることを知らずに。
.
「〜〜〜!」「〜…‼」
誰かの声が聞こえる。それも複数の。
その声は「ひみつきち」から聞こえてくる。
『誰かいるの…?』
ドンッ‼
『ぅわっ、』
何者かに背中を押される。
そして私はそのままひみつきちの段差に躓いて転ぶ。
大勢の人たちがこちらを見る。
なにやらコソコソと話しているようだ。
「みんな〜!聞いて!」
彼女は言った。
「コイツを傷つけた人には良いことが起こるんだって!」
『…え?』
私は耳を疑った。
私を傷つける…?良いこと…?
私の能力のこと……⁇
でも、私の能力は他人には使えないし…
未だに固まっている私は誰かに取り押さえられる。
『ぇっ、な、なに‼⁈』
そして私の体は縛られ、動けない状態になってしまった。
『何する…
ッ痛‼』
急に何か硬いものが飛んで来た。
その正体は、小石だった。
次々に飛んでくる小石から避けようとするが、縛られていて動けない。
『痛いっ‼助けて‼』
私は友達に助けを求める。
きっと、友達なら助けてくれる…‼
その友達と目があった瞬間、私は絶望した。
______________彼女が、私を嘲笑っていたから。
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しゃーぺん@彩(プロフ) - Ruiさん» そう言ってもらえて嬉しいです!投票ありがとうございます! (2020年8月10日 22時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - しゃーぺん@彩さん» イベント参加ご協力感謝致しますこの作品一番好きなので投票させて頂きました! (2020年8月10日 22時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Ruiさん» 了解です! (2020年8月10日 22時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - しゃーぺん@彩さん» 嬉しいです画面にそのままペースト、もしく通常検索すれば出てくると思います。 (2020年8月10日 21時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Ruiさん» 是非参加させて頂きます!!お誘いありがとうございます! (2020年8月10日 11時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年1月30日 21時