【H×H】幸福と不幸【キルア】

17話 ページ18

「うわあああ‼」「ぎゃあぁあ‼」「ひいいい‼」




四方八方からたくさんの叫び声が聞こえる。



ゴンは後ろを見ながら心配そうに眉を寄せる。




キルア「ゴン






ゴン‼」



するとゴンはビクッと肩を揺らし、目を見開く。



ゴン「え？何？」



キルア「ボヤッとすんなよ、人の心配してる場合じゃないだろ



見ろよこの霧、前を走る奴が霞んでるぜ



一度離れたらもうアウトさ



せいぜい友達の悲鳴が聞こえないように祈るんだな」




キルアってば、そんなはっきり言わなくてもいいのに。







レオリオ「ってえーーーっ‼‼」




ゴン「レオリオ‼」




キルア「あっ、おいゴン‼」





レオリオに怪我させたのはおそらくヒソカ。



それなのに迷いなくレオリオの元へ駆けて行ったゴンは、いつか絶対良いハンターになるね。




でも、ゴンってば後先を考えずにあの霧の中へ飛び込んで…





ゴンらしいっちゃ、ゴンらしいけどね




キルア「おい、Aも行くのか？」



キルアが私に問いかける。




『んーん、私は行かない



ヒソカに関わりたくないしね』




そう言って私達は再び走り出す。




キルア「そーいえばお前、俺になんか言うことない？(黒笑」




『言うこと…？』





え、私なんか悪いことした⁇









キルア「名前」


『…っあ‼‼‼』



一気に顔が青ざめる私。




そういえば私、キルアには「忘れちゃった」とか言って自分の名前教えてなかったんだっけ⁉‼



やばい、完全に忘れてた…←




キルア「A…？(ゴゴゴゴ」


『ひえぇええっ‼すいませんでしたーーッ‼‼』



私は一刻も早くその場から離れたく、走るスピードを上げるが




キルア「まあ待てよ^ ^」



『(ﾟωﾟ;;;)』



ギリッ、と私の肩に指を食い込ませ、笑顔(もちろん黒い方)を崩さずこちらを見る。




『いだいいだい痛いです‼後で話しますからぁっ‼‼』((

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