35話 ページ36
『_______これが私の過去
母親は殺人鬼
父親は数年前に家を出て行ったから、職業どころか顔や名前すら覚えてない
ゴン、質問の返答はこれでいい？』
私は暗い顔をしているゴンにそう言った。
キルアとゴンは私になんて声をかければいいのか分からず、しばらく黙っていた。
すると、ゴンは私の目を見て口を開く。
ゴン「俺はAのこと化け物だなんて思ってないよ
それに、Aの目を怖いなんて思ったこと一度も無い」
私はその言葉を聞いた瞬間涙が出そうになるがなんとか堪える。
『…やだな、あはは
そういう言葉をかけてもらいたくて私の過去話したんじゃ、ない、のに…はは』
無理矢理口角を上げて笑う私にキルアがトドメを刺すように
キルア「今は俺たちしかいないんだし…
泣きたいなら、泣けよ」
そう言って、私に抱きついた。
私の背中に回すキルアの手は、強くて少し痛くて。
でも、何より、暖かかった。
ゴン「俺も‼」
キルアに続き、ゴンも私の背中に手を回し抱きついてきた。
『貴方達って…何でそんなに優しいのかなぁ
ズルいよ…キルアだって、普段は私のことチビとか言う癖にぃ…っ』
キルア「それとこれとは別だろっ
…話してくれて、ありがとな
この先何があっても俺たちはお前の味方だから
なんかあったら…言えよな」
と照れ臭そうに言うキルアを横目に、ゴンは「あ、照れてる！」とキルアをいじる。
ゴン「Aには俺とキルアだけじゃなくて、
クラピカやレオリオもついてるから！」
キルア「ってかお前、その傷…‼」
『…バレちゃった？
私、感情が昂ると自分を傷つけちゃう癖があってさ』
これが過去の私の最後の足掻きだった。
ゴン「…A、自分を傷つけちゃダメだよ‼
せっかく綺麗な肌なのに！」
キルア「ゴン、お前ってやっぱ変だよな…;;」
ゴンとキルアはいつもと変わらず明るい雰囲気だった。
それを見て、私の不安は消え去った。
『キルア、ゴン……ありがとう
貴方達に出会えて、本当に良かった』
その後、私は幼い子供のように泣きじゃくった。
今まで溜めてきた分が全て溢れ出てきて、止めようと思っても止められなかった。
…そっか
私のプラスの内容は、
素敵な仲間…ゴン達と出会うことだったんだね。
.
『本当に、本当に…
ありがとう…っ‼』
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しゃーぺん@彩(プロフ) - Ruiさん» そう言ってもらえて嬉しいです！投票ありがとうございます！ (2020年8月10日 22時) (
レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - しゃーぺん@彩さん» イベント参加ご協力感謝致しますこの作品一番好きなので投票させて頂きました！ (2020年8月10日 22時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Ruiさん» 了解です！ (2020年8月10日 22時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - しゃーぺん@彩さん» 嬉しいです画面にそのままペースト、もしく通常検索すれば出てくると思います。 (2020年8月10日 21時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Ruiさん» 是非参加させて頂きます！！お誘いありがとうございます！ (2020年8月10日 11時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃーぺん@彩 | 作成日時：2019年1月30日 21時
