【H×H】私、ゾルディック家の長女に転生しました！ふぁいぶ！【トリップ】

"いつも通り"の日常 ページ30

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『………ん、ぐぅ……』






薄っすらと目を開けて、眩しい光を手で遮断しながら伸びをする。






『ふぁ〜……あ』






…なんか、すごく長い夢を見ていた気がする。



＿＿＿＿＿…不思議な感覚だ。

…なんだこれ。









『ん……？』







いつの間にか首にかかっていたエメラルドのネックレスに驚き、体を起こす。







『こんなの持ってたっけ？


…てか、綺麗……』





長い間見惚れていたが、完全に目が覚めた私はハッとして時計を見た。





『今何時⁉学校遅れッ







………そっか、退学したのか。』





鬱になっても仕方ないこの状況。
それを作り出したのは私、…








……………でも、心の中で









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"強くなれ"









そう私に訴えかけている…自分がいる。









『…………強く…ね






…よし



今日も元気にバイト行きますか！』






着替えや荷物整理等の支度をして、
鍵を手に持ち玄関へ。








『行ってきます』









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『よっし、時間ピッタリ！』


「アウトよバカ」


『え？…ってぬぉおおお2分過ぎとるーーー‼‼』





バイト先の先輩は小さく溜息を吐くと、「全く…仕方ない子ね」と苦笑した。






「それより！




何かあった？」


『え？』






私はその問い掛けにキョトンと首を傾げる。






「あの…

ほら、ご家族のこと…気に病んでいたでしょう



けど、今日はどこかスッキリしてるように見えたの」



『あー……はい、まぁ。




決して、責任を感じていない訳では無いんですけど…









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いつまでも弱いままじゃ、前の私みたいに守りたいものも守れないですから




だから……強く、』









ズキッ






突然胸を鷲掴みされたような感覚に陥り、
咄嗟に胸を抑える。







「大丈夫⁉


ちょっとっ…店長呼んで…！」

『いえ‼…大丈夫です









苦しくなくて…



逆に、……

心地良い？…ので』








…でも、なんだか。



心にポッカリと穴が空いているような
何かの欠落感が、蟠りがあるような…








「…………ドM？」


『なっ‼違いますよーーっ！
もういいです勘違いでしためっちゃ痛いですぅー‼』


「なら帰る！

それが嘘なら死ぬ気で働きなさい新人‼」


『嘘です死ぬ気で働きまっっす‼』









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実際こんな店長いないわな。→←空白さん重労働でごめん。

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