【H×H】私、ゾルディック家の長女に転生しました！ふぁいぶ！【トリップ】

シリアスの後に待っているのはやっぱり…？ ページ28

.









.









…ドク、




ドクッ‼








『＿＿＿＿ッハァ‼ハァ、っ…‼』







…私………





死んで、……ない







「………………




今のが、入れ替わりの手段なのかよ……？」









キルア…








そうだ、キルアが…
私を、引っ張り上げてくれたんだ。






……でも、なんで。









私はそんな事……







『ど、して……ッ、…？』




「……ごめん





謝るべきなのは、本当は俺の方だったんだ…っ」






キルアは自分を責めるかのように下唇を強く噛むと、私から離れた。






「急に…Aが、入れ替わるって言い出した時


俺……信じられなかったんだ






このまま会えなくなる事とか、
いつもみたいなふざけたお前の笑顔とか…



見られなくなるって思うと、


なんか……っ分かんねーけど、どんどん苦しくなって…っ






俺が一方的にお前のこと嫌ったら、お前は……
仲直りするまで…姉貴と入れ替わらないって分かってたから、






それで……それだけで、安心しちゃったんだ…」







私がコンタクトを使用した時、丁度キルアはビスケとゴンの居ない所で休憩中だったらしい。


だから私とコンタクトをした後暫く私に言った事について考え込んでから、あの二人を放ってマグネティックフォースを使用した…と。







「あんなこと言っちまって…ごめん」







今にも泣き出しそうな弱々しい表情を見せるキルアに、私は何も言えないでいた。




その目から一粒の涙が流れたその時、やっと私の口から言葉が出せるようになる。







『…泣かないで』



「っ……」








『……ねぇ、キルア




私の意思は変わらないよ』






「……………あぁ」


『でもね』









.









キルアに抱き締められた瞬間、


"入れ替わりたくない"って気持ちが膨らむ事は無かったんだ。









.









.









『キルアは私を強くしてくれた







だから私は、この気持ちのまま…




キルアに、正直な事を伝えようと思う』







キルアは自分の涙を袖で拭い、
少し赤くなった目を私に向けた。









.









.









.









『＿＿＿＿＿＿キルアが、好き』









.

空白さん重労働でごめん。→←一番大変な大移動が極端にカットされてる件について

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す