【H×H】私、ゾルディック家の長女に転生しました！【トリップ】

どこで間違った？ ページ15

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『ッ…た』





いや痛くはない。ちっとも痛くはないんだが…



心の傷が深い‼深いよ‼愛しいキルたんに嫌われたぁぁぁぁぁあ‼‼(泣)←





「……っ俺に優しく接するっつーのが罪滅ぼしなのかよ⁉‼



あんなに冷たくて、殺し屋のエリートで…






ちっとも俺のことなんか見てくれなかったA姉が…‼‼



突然…まるで人が変わったように優しくなっても、こっちは困んだよ‼‼」






『…キ、ル………』







「急に謝られても意味分かんねえし…っ









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罪滅ぼしで、優しくされても…






ッ…信頼、できねえよ………」









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『……‼』









…あ………そうか






そうだよ……バカだな、私。







キルアを"原作通り"幸せにしてあげたい一心で、
"私"という存在をモブ化していた。







でも…キルアだって、家族からも本当の愛が欲しい








……私だって、そうだった。







そう思うのは当たり前だ、人間ならば、誰しも。








『キル………キルア、ごめんね……』








キルアを今度は優しく、包み込むように抱きしめて耳元で囁いた。








「…ッ、…ぅ…く」








『私が……私が、キルを幸せにしてあげる






愛してるわ…キルア』







そう囁いてチュ、とキルアの額にキスを落とす。









………すると、私の目から一筋の涙が溢れた。









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＿＿＿＿＿＿あぁ、きっと"私"も。









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原作なんか、どうでもいい。





キルアが幸せになってくれるだけで。








……でもね、キルア








やっぱり貴方にはゴンという名の光が必要だよ。








だから今私がやるべきことは……








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『キルア、私と一緒に家出しよう







自由になろう』









「………！」









涙が目に溜まって視界がボヤけるが、それでもキルアと目をしっかり合わせる。









『私がキルアを守るよ






これから先、ずうっと









……ね？』








私がコテ、と首を傾げると、キルアは目をうるっとさせ









「……っ…うん」









そう頷いて微笑むキルアの瞳は、闇を帯びているけれど…どこまでも純粋で、キラキラしていた。

シリアスの後には。→←私に癒しをください…（震え声）

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