検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:22,513 hit

. ページ25

.








コンコン








『ただいま〜……』








今はもう深夜だ。2人も流石に寝ていると思い、静かに扉を開ける。








『…あれ、2人とも起きて』
ゴン「A………?」








ゴンとキルアは涙を溜めた目で私を見る。








するとキルアは下を俯き、拳を強く握りしめた。








ガバッ‼‼


ゴン「Aッ…‼‼」




『…‼』







私の名前を呼び、私に抱きついてくるゴン。







………記憶が、蘇ったんだ…‼







ゴン「ごめん……ッ、俺…Aのこと忘れてて…‼‼





匂いも…オーラも…Aとの思い出も…ッ






ごめん…ごめんっ…」




『ゴン…』







ゴンは私の胸の中で泣き噦り、謝ることを止めなかった。







『全部、アイツらの仕業なんだしさ




……もうっ、泣かないでよ!






私はゴンとキルアの笑顔を見るために頑張ったんだから!』









人にはそう言ってさ…








自分だって、ホントは泣きたいくせに。







ゴン「…‼A、その腕……‼‼」






ゴンは私の千切られる前は右腕があった場所を、顔を青ざめて見た。






キルアもバッと顔を上げて私の腕を見て、目を見開いている。







『2人の記憶を戻すために、ルブゥと戦ったんだ



その時ちょっとね』






私がそう言うと、キルアは私から目を逸らし、ようやく口を開いた。






キルア「俺……ッ






お前に、酷いこと…しちまった」





『………』




キルア「俺が蹴った時…骨、折れたよな





「独りにしないで」って叫ぶお前の声が、頭から離れねえ……ッ‼





俺は……ッ、1人で苦しんでたAを殺そうとして……‼‼






その時のAの声も…涙も、苦しむ声も…‼‼






鮮明に、覚えてるんだ…ッ‼‼」








キルアは「クソッ‼‼」と近くにあったテーブルを殴った。








先程から強く握られていたキルアの手からは、血がダラダラと流れ出ている。








『……ルブゥは、制約と誓約を結んでいた




「自分の死後強まる念に憎悪や執念を抱かないこと」と、「強制選択と強制実行」とをね』







2人はただ下を俯いて、私の話を聞いていた。







『なのに……






2人は、私の記憶が無いにも関わらず……





私の事を思い出そうと、必死に踠いてくれていた』

.→←最終章 真実の結末



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しゃーぺん@彩(プロフ) - クリームさん» コメントありがとうございます。容姿はハンターハンターのリストに似ていますね!それと服装は黒で、柄などはご想像にお任せします! (2022年7月4日 8時) (レス) id: c7c6595a55 (このIDを非表示/違反報告)
クリーム - 質問なのですが、ルブゥはどういう姿で、どのような服装なのですか?夜にすいません…… (2022年7月3日 22時) (レス) @page15 id: d88b7e4142 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - さよさよさん» まさかオリキャラを好んで頂けるとは…!嬉しいです😊ありがとうございます! (2022年7月3日 20時) (レス) id: c7c6595a55 (このIDを非表示/違反報告)
さよさよ - 狂気染みたルブゥ大好きです! (2022年7月3日 14時) (レス) @page8 id: d88b7e4142 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Lunaさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2021年2月4日 23時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年8月8日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。