昔 の 私 が 現 れ た ！ ページ24
〈キルアside〉
.
A「……」
『……;;』
目の前には幼い女の子。
……つか、コイツは絶対…
『A…？』
A「ッ…！」
肩をビクッと跳ね上がらせ、目を大きく見開きながら俺と目を合わせるA。
A「…なんで、私の名前…」
記憶まで失ってんのか…？
俺を警戒しながら身構えているが、その表情はどこか怯えているようにも見える。
『あー……
一応聞くけど、俺の名前は？』
A「知らない」
即答でそう答えるA。
このAの雰囲気からして、まだ殺し屋初心者って感じだな…
『…一番精神にクる時期か』
ボソッとそう呟くと、Aは眉間にシワを寄せて俺を睨みつけた。
A「……貴方、何者？
お母様と同じニオイがする」
『キルア＝ゾルディック
元殺し屋』
俺がそう言うと、Aは目を丸くして「ゾルディック…」と呟いた。
A「元…？
……なんでやめたの？」
『ただ単に、友達とフツーに遊んでフツーに過ごしたいって理由でかなー
拷問に耐える日々ももうこりごりだったし』
するとAは急に黙り込み俯いた。
.
A「………とも、だち……」
そう呟いた直後、グッと拳を握りしめてものすごい勢いで俺に襲いかかってきた。
俺はいとも容易くナイフを持っている方の手首を掴み、ナイフを奪い取る。
A「友達、なんて……ッ
そんなの…っいらない‼‼
ただのお荷物でしかない‼
笑顔で近寄ってくるクセに、最終的には…‼
友達と普通に遊ぶ⁉普通に過ごす⁉
そんなの無理に決まってる‼
友達なんか作ったって、最終的には裏切られるだけだ‼‼』
俺は、息を荒くしてそう叫ぶAの過去を知っている。
A「……ッ…
殺し屋にそんなもの必要ない…
貴方も分かってるでしょ…？」
最初は憧れていた、信じていた友達。
やっと友達を作れたと思ったのに、ソイツはAの能力目当てで近寄って来ただけだった。
憧れや希望が目の前で壊され、身に染みた恐怖や絶望。
『………』
コイツの気持ちはよく分かる。
……分かっちまう。
俺は兄貴に、「友達を作っても裏切られるだけだ」と散々叩き込まれて来たのだから。
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レイ - ありがとうございます！！！ (2019年8月17日 9時) (
レス) id: 90c5c7cfce (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - レイさん» Safariで読んでいる場合、上の「探す」の所から検索です。アプリ内であれば、フリックして出てくる検索マークを押してもらえば検索ページに移動することができます。 (2019年8月16日 17時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - レイさん» 検索ページで、R-18に指定してもらえば出てくると思います！ (2019年8月16日 17時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - アッチ系の短編集を 探しているんですけど どこで検索すれば良いですか？？ (2019年8月16日 13時) (レス) id: 90c5c7cfce (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - 三日月さん» どんどんツッコんでいきますよーー！！ (2019年8月15日 17時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃーぺん@彩 | 作成日時：2019年6月29日 22時
