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「……はっ?……お前誰だよ
ここに何しに_____…」

黒髪の子はこちらを振り向いた。
やはり可愛らしい。でも口が悪くて。
……若いからだろうか。

「何って…君と同じだと思うな」

へらっと笑った。
この手の笑顔は得意だ。
"笑ってごまかす"、という技術が
体に染み付いている。

「死ぬのには……早すぎない?
君まだ小さいじゃんか、可愛いし」

一歩ずつ近付きながら問いかける。
黒髪の子は、黙ったまんま。

「…可愛いだけじゃ、ダメなんだよ」
小さく口を開いた。

また、足を揺らして、空を見上げている。
フェンスのすぐそば、
黒髪の子の斜め下にいる俺には、
この子の顔は見えない。
太陽に照らされて、反射して。

「……レッスンで、"お前クズだな"って
言われたんだよ!!?
そんなの、しらねぇし!
ボクのクズなところを直すのが
レッスンでしょ!!?
なのに暴言ばっかりじゃんかよ!!」

早口で、ぶっきらぼうに、怒った口調で。
この子からは想像もつかないような
発言に、少し驚いてしまう。

ま、それも人間なんだしね。


「それだけ?」
じっと見つめる。

何も言わない。
……何も言えない。


「ふざけんな、そんなこと位で」

"俺の先を越そうだなんて"


「そんなのただの言い訳じゃねーか
言い訳してる暇があれば
レッスンしてこいやレッスン!!」

は、と口を開けている。
ぽかんと俺の顔を見つめる。
そんなの、気にしないよ。

「第一!!
そいつに悪口いわれて死ぬのか!
お前はそれじゃクズのまんまだぞ!!

てかそいつが見下せないくらい
ビッグになって逆に見下せばいいだろ!」

すぅと息を吸って

「こんのアホが!!!!」


大声で叫んだ。




「………

おっ……お前覚えてろよ!!?
お前もついでに見下してやる!!!」


フェンスの上から降りて

扉に向かって走りだす


単純なやつ。




"俺もあんな単純ならよかったのに。"



また、戻るか

汚くてどす黒い世界に_____…



「んー 自 殺 はまた明日にしよ」

おなか、すいたや。

#キミノ#→←#



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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 7、伊野尾慧 , 少し暗め、自殺   
作品ジャンル:タレント
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カスタードプリン(プロフ) - 私のアールって歌に内容が似てますね!続き待ってます! (2018年7月3日 20時) (レス) id: 195311910f (このIDを非表示/違反報告)
山田さんちのきりたんぽ(プロフ) - 初めまして!「夜のお遊び研究所♪」をはじめ、たくさんの作品を読ませて頂いています!この作品もとても面白く、正体はいったい誰なのか、ほかには誰が出てくるのか、とても気になります(≧▽≦)更新お願いします! (2018年2月13日 17時) (レス) id: 66cc4ff33b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かえで | 作成日時:2017年5月3日 15時

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