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後ろ足の膝であろう位置から

しっかりと出血中の猫さん


精一杯踵を上げて、手を伸ばしてみる



『ほら、はよせぇ。
 今日は上で騒いでるから、此処に人来ること無いで』



此方をじっ…と見つめて、動かない猫

何やねん。死にたいなら昼食続行すんぞ

そんな意を込めて、再度手を伸ばせば

ポスッと軽々しく飛びついてきた


……以外に軽いんやな、猫って



『大丈夫お前?足、なんか巻いたろか』

「ニャァー…」

『お。…おし、動いたらアカンでー』



奇跡的にもポケットに入っていた

ハンカチを、気持ち固定するように巻いてみる

……ふむ、私にセンスは無いようですね理解←



『うっわ馬鹿ヘタクソやわww、んーすまんね』

「ニャーン」



猫はそれでも良かったのか知らないが

ふてぶてしくも膝に座ってリラックスし始めた

…座席代貰わな納得できませんでお客さん



『つか、お前どっから来てん』

「…ニャーン」

『そうか。分からん』

「ミ゙ャア」



じゃぁ聞くなとでも言いたげに

手の甲を引っ掻いてくる猫

うるさいのぉ、猫のくせに←


焼きそばパンを食べきる、最後の一口

膝の猫がパンを持ってる手をつついて

来たため、寛容にも渡してあげた。優しい私



「…ミャ」

『美味いやろ。知ってる』


ペロペロ、小さい舌で舐めてくる猫

姿はさながら感謝のようにも見える


ウケる〜。なんて茶化していれば

ガヤガヤと、騒がしくなる屋上

ふいっと見上げれば飛び交う弁当やら箸やらで

現場は地獄なんだろうとは容易に理解できた



『ほんま…生徒会なんぞにねぇ、、
 何が良いんやろ。なぁ猫』

「ニ゙ャ!?……ンミャお、」

『マジ意味わからん。たかが同級生にお熱なり過ぎや』



ちょっとばかし愚痴ってみれば

猫は直ぐ様膝から飛び降りて

何処かへ消えてしまった



あれ、愚痴話は好かんかったんかな







『……ま、猫は気まぐれですもんねえ』




変な休み時間やったなぁ。と

特に深く考えはしなかった

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作者名:あおです | 作成日時:2024年3月12日 22時

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