3 ページ3
、
後ろ足の膝であろう位置から
しっかりと出血中の猫さん
精一杯踵を上げて、手を伸ばしてみる
『ほら、はよせぇ。
今日は上で騒いでるから、此処に人来ること無いで』
此方をじっ…と見つめて、動かない猫
何やねん。死にたいなら昼食続行すんぞ
そんな意を込めて、再度手を伸ばせば
ポスッと軽々しく飛びついてきた
……以外に軽いんやな、猫って
『大丈夫お前?足、なんか巻いたろか』
「ニャァー…」
『お。…おし、動いたらアカンでー』
奇跡的にもポケットに入っていた
ハンカチを、気持ち固定するように巻いてみる
……ふむ、私にセンスは無いようですね理解←
『うっわ馬鹿ヘタクソやわww、んーすまんね』
「ニャーン」
猫はそれでも良かったのか知らないが
ふてぶてしくも膝に座ってリラックスし始めた
…座席代貰わな納得できませんでお客さん
『つか、お前どっから来てん』
「…ニャーン」
『そうか。分からん』
「ミ゙ャア」
じゃぁ聞くなとでも言いたげに
手の甲を引っ掻いてくる猫
うるさいのぉ、猫のくせに←
焼きそばパンを食べきる、最後の一口
膝の猫がパンを持ってる手をつついて
来たため、寛容にも渡してあげた。優しい私
「…ミャ」
『美味いやろ。知ってる』
ペロペロ、小さい舌で舐めてくる猫
姿はさながら感謝のようにも見える
ウケる〜。なんて茶化していれば
ガヤガヤと、騒がしくなる屋上
ふいっと見上げれば飛び交う弁当やら箸やらで
現場は地獄なんだろうとは容易に理解できた
『ほんま…生徒会なんぞにねぇ、、
何が良いんやろ。なぁ猫』
「ニ゙ャ!?……ンミャお、」
『マジ意味わからん。たかが同級生にお熱なり過ぎや』
ちょっとばかし愚痴ってみれば
猫は直ぐ様膝から飛び降りて
何処かへ消えてしまった
あれ、愚痴話は好かんかったんかな
『……ま、猫は気まぐれですもんねえ』
変な休み時間やったなぁ。と
特に深く考えはしなかった
_
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あおです | 作成日時:2024年3月12日 22時