獣臭い【wr】 (ページ2)

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『ほー…、人気(ひとけ)が無くて大変結構』

大半の女子は屋上に行ったのか、

食堂の売り場で並んで居るのは男子のみ

いや普通に最高。全員屋上に行け

デカ目男子の後ろに並んで、

食堂のおばちゃんに焼きそばパンを注文

「お、珍しいな女子は。
　みんな屋上行ったんかと思ったわ」

『はい？？？一緒にせんとってー』

「はいはいwww、…はい、これパンね。
　苺ミルクもサービスしといてあげるわ」

太っ腹がすぎるおばちゃんに感謝しながら

食堂をあとにする

次に向かうは校舎裏の隠れスポット

基本昼飯は彼処で食べるのが日課になっている

『はーよっこらっせっ…とぉ』

５分ほど、人一人居ない校内を歩いて

体育倉庫裏の小さな段差に腰掛ける

やべぇ、ガチで人居なさすぎてやべぇ。最高←

もぐ、焼きそばパンを口に含めば

広がる肉汁と青のり

正直、めっちゃ美味い。朝昼晩これで良い(大嘘)

『はーーーーもう、最高』

ﾆｬｰﾝ

『…あ？、 ………』

…

気を取り直して、もう一k(((ﾆｬｰﾝ

「ミ゙ｬｰﾝ！！ﾆｬｰ！」

……何処からともなく聞こえるネッコのお声

え、何？？此処一応敷地内やねんけど。

何処？？

キョロキョロ、パン片手に首を振って

周囲を確かめれば

体育館倉庫上にある、紫色の双眼と交差する

え、

『…黒猫マ？？』

降りれないのか何なのか

半分威嚇するような目線で睨んでくる猫

何やあいつ。怖いしやめてほしい←

いやでもなんか、降りれないっぽい

猫って、背中から転げ落ちても大丈夫じゃね？？

まぁまぁ高い距離やけど、降りれるやろ

『おーい。何してんねんお前ー』

ダメ元で話しかけてみれば

少しの硬直の後、後ろを振り向く猫

…ああ、

『怪我してんの？カモンカモン。受け止めたる』

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