君は天使、僕は悪魔【葛城巧】 ページ11
法律的には、親族以降の親等数である傍系血族とは結婚が可能らしい。早い話がいとこ。だから、親戚に当たる巴柚葉とのそういう関係も不可能ではない。
「巧お兄ちゃん、何してるの？」
「大事な仕事。もうすぐ終わるから待ってて」
「うん！」
だが、僕は26歳。彼女は…18歳。完全に犯罪だ。もし知れ渡ったら葛城巧は社会的な死を迎えることになる。
チラリ、とソファで邪魔にならないようにと考えて大人しくイヤホンをし読書に勤しむ彼女を一瞥する。
柚葉はどうしようもないくらい可愛い。すぐ人の懐に入って、あっという間に絆してしまう。蜂蜜のように甘い少女の雰囲気と、幼い子のような無垢さがベストマッチして、最早彼女の存在には中毒性があるのだ。
「……よし」
一度パソコンを閉じる。まだまだやることはあるし、研究の方が大事だが…彼女の機嫌を損ねることはしたくない。
「柚葉、終わったよ」
声をかけてもイヤホンをしているため気付かない。確か彼女は耳が良いので集中する時はかなりの爆音で聴く癖があった。音漏れでテクノポップ音楽が丸聞こえだ。
「…柚葉」
「ひゃっ」
パーカーに手を突っ込むと柚葉はビクリと肩を震わせた。ビックリした…と驚いている彼女に謝り、隣に座らせてもらう。
「仕事、いいの？」
「随分君を待たせたから」
「なら巧お兄ちゃんを独り占めできるね」
ふふ、と笑い柚葉は首元に顔をうずめてきた。同じ柔軟剤の香りがする。
「…おにい、ちゃん」
彼女が顔を上げれば、吐息がかかりそうな距離。歳がこんなに離れているのだから、そういったことは弁えなければならないとは思う。だが…目の前の兎を目にしても、襲わない捕食者がいるだろうか？
何も言わずに唇を重ねる。ちょっとした出来心で舌を入れると、彼女が強張ったのが分かった。それを解すかのように絡め、唾液を流し込む。
「っ、ぷは……ぁ…」
顔が真っ赤になり、意識があるのかないのかすら分からない柚葉。その姿を見るとゾクゾクしてしまい、いつもはストッパーをかけてここでやめていたのに、今日はどうしても止められなかった。
ーー歳が近くて、出来れば血も繋がっていなかったらどれほど良かっただろう。
＊
葛城巧は雰囲気イケメンだ…(ごめん)
ママになって？� 敕袈�寺タケル】※微注意→←三途の川で待ち合わせ【宝生永夢】
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横峯俊(プロフ) - 更新いつも楽しみにしています！裏用はそれ専用で作った方がいいです。関係ないものも見れなくなってしまうので (2020年5月14日 23時) (
レス) id: e7388357bf (このIDを非表示/違反報告)
征羅(プロフ) - いつも楽しみにしてます！アンケートなのですが、ウチはどちらでも構いません。苦手と言われる方が多いようであれば、そちらを優先してください。もし分けるのであれば、URLを貼っていただければ幸いです。これからも頑張ってください。応援しています。 (2020年5月14日 23時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - いつも更新お疲れ様です！アンケート回答します！私は分けてほしい派です…。マークついてても、そのまま次へ次へって進んで結局そのページいっちゃうんですよね…。でもそういう系ちょっと苦手なので、分けてもらえたら嬉しいですっ！ (2020年5月14日 23時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 刹那さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました！ (2020年5月12日 1時) (レス) id: 085524ccf4 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 茜 様、リクエスト書いていていただいて嬉しいです！！本当にありがとうございます (2020年5月12日 1時) (レス) id: 8f36504ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜 | 作成日時：2020年5月2日 4時
