第二十三話Δ ※注意 ページ4
また、似たような夢だった。
「あ…っぁ……」
「どうした、もう感じてるのか。はしたないな」
「だっ、て…師範、耳ばっかり…ぃ…」
今日は随分と情熱的な夢だ。
「し、はん…何か、怒って…ます、かぁ……?」
「……さぁな」
「んっう……!」
どうしてこんな夢ばかり見て、本当に夢のままで終わらせているのだろう。
私は、夢の中のあの人で満足出来るのなんてほんの一瞬なのに。
「…この前は帰りが遅かったからな、ちょっとした仕置だ」
「そん、な…ぁ…っ」
「冨岡を挟んで俺に嫉妬させるとは良い度胸だな」
……嫉妬。そうか、私の中の都合の良いあの人なら、そういった風に物事を捉えるのか。
好意を寄せる相手からの嫉妬ほど嬉しいものはないだろう。
「ひっ…あぁ…っ!」
「知っているだろうが俺はしつこいからな」
「っ、あ……っん…!」
「お前が拒んでもやめる気は毛頭無いし罪悪感も無い。煽るだけだ」
ああ、神様、どうして。
夢ならこんなに求めてくれるのに。こんなに愛してくれるのに。
どうして夢だけじゃ足りないんですか。私はこれで、
「しはっ、あぁ…っん…!」
満足して、いるのに、どうして、
「す、きっ…師範っ、好き…です…っ」
「…俺はお前が思っている以上にお前を愛している」
私は誰かを、妬まずにはいられないんですか。
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茜(プロフ) - 凪さん» 読んで下さりありがとうございます!キメツ学園時空で結ばれることを祈りましょう…! (2020年2月3日 23時) (レス) id: 864d8b95f1 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - ほんとに面白かったです、でも少しだけ悲しいなあってなりました。来世では結ばれて欲しいです (2020年2月3日 23時) (レス) id: b575dccd32 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - くまっ子さん» わーありがとうございます!!(*´ω`*)楽しんでいただけたなら嬉しいです! (2020年1月4日 23時) (レス) id: 864d8b95f1 (このIDを非表示/違反報告)
くまっ子(プロフ) - 全部読みました!こういったお話は個人的に大好きなのでのめり込んでその日全て読んでしまいました!次の作品も楽しみにしてます(^^)お疲れ様でした(*´∇`*) (2020年1月4日 22時) (レス) id: 8aff784c04 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 澪桜さん» ありがとうございます!本誌の更新速度によって本編を進めていこうと思ってます(´∀`) (2019年11月13日 17時) (レス) id: 864d8b95f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜 | 作成日時:2019年10月7日 18時