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第八話 嗜好 ページ9

「どうしようかな〜、拳銃は一丁で充分だけど、マシンガンは悩むなあ」


退院したシャルは、パッショーネのアジトの武器庫を楽しそうに駆け回っていた。


「別に今すぐに使うって訳じゃないんだぞ?」


「こういうのは、思いやる気持ちが大事なの!そうじゃないと、非常時にこの子達は力を貸してくれないんだから」


目を爛々と輝かせる様子は年相応の少女らしい瞳だったが、彼女の目の前には人殺しの道具がずらりと並んでいる。


元はと言えば、ジョルノがシャルに「どの武器を持ち出しても構わないよ」と甘やかすような発言をしたからだった。


「でも、あなただけは肌身離さないからね♡」


シャルがハートマークを飛ばして頬擦りをし、情熱的な言葉を送るのは、意中の恋人ではなくアメリカ製のアサルトライフルだった。


「あそこまでくると、どんな美人でも俺ならお断りだぜ」


拳銃をやや邪険にされたのを根に持つのか、ミスタは呆れがちにそう呟いた。


既にシャルはまたしてもアメリカ製の手榴弾と閃光弾を確保しており、いそいそと自分のスペースに置いていた。


「ミスタ、どうです?仕分けは」


「まだかかりそうだな、こりゃ」


「仕方ないですよ。彼女のスタンドは武器との相性で決まるんですから」


フーゴの視線の先には、「スタンドで殴ったものをスタンド並に強化する」という力を持った16歳ーー本人は15歳だと思っているがーー少女がいた。

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するめ - 恥パは一応公式の小説みたいですよ! (2021年4月3日 18時) (レス) id: 50fbe8b344 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年4月8日 0時

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