私とあなた。 (ページ7)

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阿部side

？「俺ね、深澤辰哉っていうの。お姉さんの名前は？」

聞き覚えある声と、聞き覚えありすぎる名前が耳を掠めた。
まじか！あいつ超古臭いナンパしてるじゃん！(そこ)
名前も結構大きい声で言ってるし…勘弁してくれよ。

阿部「照！あっちにいるかも！声聞こえた！」

照「まじか…あっちってかなり飲屋街だから、バレたら厄介だな…」

照と急いで向かうと、茶髪ですらっとした今風な女の子に、古臭いナンパスタイルの見覚えのある男が話しかけていた。

照「ふっかまじかよ…ファンの子だったらどうすんだよ…」

阿部「とにかく回収して、タクシー拾って帰るぞ」

阿部「すみません。急にこいつが話しかけちゃって。嫌なこと言われてないですか？

ほら、ふっか、帰るよ。勘弁してよ。完全に引かれてるよ。」

照「ごめんなさいね。すぐ帰りますから。

ふっか、いい加減にしろよな。」

貴方「(笑)よかったです、お友達が近くにいて。私は大丈夫ですよ。じゃあ。」

まさか、この一瞬が俺の運命を変えちゃうなんて。