私とあなた。 (ページ32)

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貴方side

突然、阿部くんにご飯に誘われて、
ふっかさんから聞いたのかな、いろいろ。

なんか久々すぎて、何から喋ったらいいんだろ？

もやもや考えてたら、時間に。

待ち合わせのお店に行き、久々の阿部くん。
うん、5mくらい遠くから見ても、爽やかが伝わる。
そして、ふっかさんと違う顔の大きさ。
そりゃ、こうやってみれば、芸能人だよね。
スタイル抜群すぎるよね。

貴方「お待たせ！久しぶりだねー！」

阿部「だね。論文進んでる？もうすぐ２年生だね」

貴方「就活と両立がしんどいよ…」

阿部「あ、結局就職にしたの？」

貴方「うん。まだ悩んでるけど、たぶん就職かな。
阿部くんは…違うんだよね？」

阿部「あ、うん。そのことなんだけど。
ごめんね、黙ってて。
言うつもりだったんだけど、タイミングを逃してしまって。」

貴方「全然(笑)言って欲しかったけどね。」

阿部「ごめんね。隠してたつもりはないんだ。」

話したら意外とあっさり(笑)

やっぱり阿部くんは院生友達として、関わってるから芸能人とかそんなの関係ないのかな。

結局、お互いの進捗を報告することになり、
さらに阿部くんの仕事の話や、メンバーの話を聞いて、新鮮な感じがした。

時間はあっという間に過ぎ、お開きになり、店の外に。

阿部くんはこの後、用事があるみたいで、タクシーを2台呼んでくれていた。

阿部「Aちゃん。
俺のこと、ちょっと嫌いになった？」

貴方「全然(笑)なんで？」

阿部「なんとなく。
もう俺、気を使わなくていいよね。」

貴方「何言ってんの(笑)ずっと気なんか使ってなかったでしょ？
意味わかんないよ(笑)」

阿部「俺のこともっと知って。
俺の話、たくさん聞いてほしい。
俺もAちゃんのこともっと知りたいから、
たくさんいろんなこと話してほしい。」

貴方「どうしたの？急に(笑)
酔ってんの？」

阿部「違うよ。俺は本気なの。」

あれ？これは…何でしょうか？
これは俗に言う、遠回しの告白でしょうか？
いや、それは調子乗りすぎ？
そんな都会人みたいなスマートな言葉、
私の脳内辞書には載ってないのですが…

阿部「…じゃあまたね！送れなくてごめん。
タクシー呼んであるから乗ってね。
おやすみ、Aちゃん」

そう言って、阿部くんはタクシーに乗って行ってしまった。

ポツン。
頭から湯気でてるかな？
ショートしたかも。

よくわからなすぎて、次の日まで記憶が飛んでしまった。