私とあなた。 (ページ29)

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深澤side

貴方「今日はふっかさんの仕事の話を聞かせてください。」

…………へ？
急にどしたどした(笑)
思わずキョトン顔してしまったよ。

あー、そういうことね。
もしかして俺らのことわかった？

まぁそうだよね。
いくらテレビ見ないからってさすがに気付くか。

もう言うしかないよね。
というより、もっと俺のこと知って欲しいし。

変なことを言ってしまったと焦るAちゃんを見て、被せ気味に「Aちゃんが思ってる通りの仕事をしてるよ。」と言った。

なんだか楽ななった気がする。
もう何も隠さず、話ができる。
仕事が辛いときも、心置きなく話ができる。

なんで阿部ちゃんが隠したかったのかわからないけど、出会った時から芸能人面してたら、いつも自然体な君は、きっと離れて行ってしまうと思ったからだろう。

自然体な自分を知って欲しいのが阿部ちゃんの考えだと思った。

俺もそうだから。

そして、俺はその後、思わず、
「Aちゃんに好かれたいから。」
って言いそうになった。

危ねー。

間をごまかすために、
「仲良くなりたかったから。」と言った。

そして、最後に言った。
「一緒にいて楽しいし。」と。

これが今、最大の俺からの告白。

きっと君は気付かないと思うけど。