私とあなた。 (ページ13)

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貴方side

研究発表を終えて、教授たちに挨拶をして、
すぐに3列目に座ってた彼を探した。

なんか知り合いのような気がして。

正直、大学院生の友達欲しいし。
院生だけど、ちょっとおしゃれで明るそうだし。
普段関わってる男子とちょっと違うから、
どうしても話しかけたいと思い探した。

貴方「いないじゃん…どこ行ったんだろ？」

ロビーにまで探したがいない。
もう行っちゃったのかな？
って思った矢先！

いた！！！！！

お手洗いから出てくるのを発見し、すぐに私は話しかけた。

貴方「あの！！！」

阿部「はい？」

貴方「私の発表聞いてくれてましたよね？
どこかで、あなたと会ったことがある気がして、話しかけちゃいました」

阿部「ばれた？笑
会ったことありますよ。あまり思い出して欲しくないけど。
先日は友人がごめんなさい。あなたに古臭いナンパして。」

貴方「！！！！！
思い出しました！！！
あの時の。
大学院生だったんですね。
どこの大学ですか？
私は●●大学のAAといいます。」

そう言って、名刺を渡した。
(大学院は学生ですが、研究発表会などで、教授や研究仲間と知り合うために、自分の名刺を持っていることが多いです)

阿部「覚えていなかったんですね。
恥ずかしながら、あいつの友人の
阿部といいます。」

そう言って、彼も名刺を私に渡した。
へー、上智なんだ。
しかもイケメンだし…
うちの大学にはこんなイケメンいないぞ！

阿部「すごく面白い発表でした。
僕も似ている研究発表をしてるので、いつか僕の発表にも聞きに来てください」

そう彼は言って、この場を去った。