わたしを、愛して。【あ.ほ.の.坂.田.】

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「もし、Aさんが坂田のこと好きじゃなかったら…狙ってたかもな〜！」


『ね、狙う！？』


私のこの驚きっぷりを折原さんはくすくすと笑っている。


『……え、今日ってエイプリルフールですか？』

「全然違いますよ。」


違うかぁ()
衝撃すぎて…私、出張この人と行くんだよねぇ！？

「いや…違いますね。僕は坂田に恋をするAさんが好きなんです。」


坂田くんに恋をする…私。
私にはそんなに美しいものとは思えない。


「…まぁ、そういうことなので。坂田からAさんを奪う気はありませんが。好きでいさせてくれませんか。」


『…は、はい……。』


なんだろう…この、折原さんの大人の余裕な感じ。
本当に同い年なのかなと疑う。



「…今の話は坂田に秘密でお願いしてもいいですか？」



『あ、はい！私と折原さんの秘密ということで！！』


そう私が答えると、また折原さんはくすくすと笑う。


『……な、なんかバカにしてます？』


「いえ、とても可愛らしいなと。」



顔がかあっと赤くなる。
なんだろう、さらっと言えるのがもう大人。


「…あかんあかん、ほんまに坂田に怒られる。マジで言うなよ？わかったか！？！？」


『はいはい言いませんから。』



戻ったよ、いつもの折原さんに戻ったよ。台無しだわ((



「ダチョウ倶楽部のフリやないで？マジで言うなよ？」

『わかってますわかってます。』

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