検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:24,428 hit

ページ4

.








「それでさぁ〜!」




新一たちはアトラクションで事件に巻き込まれたらしい。

その時の話を聞いているが、私も蘭も呆れ顔。
本当推理オタクなんだから。



「よくそんなに平気でいられるわね!」


「いやほら俺は事件で見慣れてるから?
ほら、バラバラなやつとか」



蘭は新一の答えに、現場を想像してしまったのか、顔を覆う。
「……うわサイテー」と呟けば、焦ったように蘭に「あれは忘れた方が良い」と言う新一。


あーあー、泣かせちゃった。
そういう思いも込めてキッと新一を見ると、バツが悪そうにこちらを見つめ返してくる。


………新一も、悪気は無いんだろうけどなぁ。
蘭も、大好きな人から事件の話なんて聞きたくないだろうし…。
だって少なくとも……私は嫌だから。




「…悪い、A、蘭。
先帰っててくれ!」



え?
顔をあげれば、新一は走って何処かへ向かった。





「ちょっと新一!」



新一を追いかけようとした私達だったが、蘭の靴紐が解けてしまっていたようで断念。

…でも、私は嫌な予感がした。
まるで、新一にもう二度と会えないような…。


大人しく帰ったが、新一からの連絡はなし。
何度も電話しても出なかったため、再び蘭と合流し新一の家に行くことにした。






新一の家に行けば、明かりがついていて。
……帰ってきてる……?

蘭と顔を見合わせ中に入る。



「新一?居るの?」

私が中に呼び掛けても返答は無い。
きっとさっきの明かりは書斎なはず。

そう思い向かえば、博士が居た。




「博士、新一は?」

「あ、え、えーと…さっきまでいたんじゃが…」



出掛けた、のだろうか。
すると蘭が、怒ったように「私はともかくAにも言わないなんて…!」というものだから宥める。


かつん!と何かにぶつかる音がした。
蘭と2人で音の鳴る方へ行けば、小さな子供が居た。



「なあに、博士この子誰?」


私が問い掛けると、「えっと…」と慌て始める博士。
まあいいや、と照れている子供をこちらに向かせると…、何処か面影があるような顔。



…でも、



「…え、この子…可愛い…!」


思わず、眼鏡の男の子を抱き締めると腕の中であたふたしている。すると、見ていた蘭がもう一度この子が誰か問い掛ける。


どうもこの子は博士の遠い親戚らしく、江戸川コナンっていうらしい。

それで、博士じゃなくてどちらかの家に居候させる事になったんだけど、



「私、海外出張あるし蘭の方がいいんじゃない?」




この子可愛いし、預かれるものなら預かってたけれど。








.

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
110人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ホワイトポムポムプリン(プロフ) - 面白かったです!警察学校組が出てくるのを楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年5月4日 21時) (レス) id: 67169de42b (このIDを非表示/違反報告)
霊華 - 面白かったです!更新頑張ってくださいね! (2019年5月4日 18時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバー - 面白いです頑張って下さい! (2019年5月4日 1時) (レス) id: ae4f47afbc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:華升。 | 作成日時:2019年5月3日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。