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「それでさぁ〜!」
新一たちはアトラクションで事件に巻き込まれたらしい。
その時の話を聞いているが、私も蘭も呆れ顔。
本当推理オタクなんだから。
「よくそんなに平気でいられるわね!」
「いやほら俺は事件で見慣れてるから?
ほら、バラバラなやつとか」
蘭は新一の答えに、現場を想像してしまったのか、顔を覆う。
「……うわサイテー」と呟けば、焦ったように蘭に「あれは忘れた方が良い」と言う新一。
あーあー、泣かせちゃった。
そういう思いも込めてキッと新一を見ると、バツが悪そうにこちらを見つめ返してくる。
………新一も、悪気は無いんだろうけどなぁ。
蘭も、大好きな人から事件の話なんて聞きたくないだろうし…。
だって少なくとも……私は嫌だから。
「…悪い、A、蘭。
先帰っててくれ!」
え?
顔をあげれば、新一は走って何処かへ向かった。
「ちょっと新一!」
新一を追いかけようとした私達だったが、蘭の靴紐が解けてしまっていたようで断念。
…でも、私は嫌な予感がした。
まるで、新一にもう二度と会えないような…。
大人しく帰ったが、新一からの連絡はなし。
何度も電話しても出なかったため、再び蘭と合流し新一の家に行くことにした。
新一の家に行けば、明かりがついていて。
……帰ってきてる……?
蘭と顔を見合わせ中に入る。
「新一?居るの?」
私が中に呼び掛けても返答は無い。
きっとさっきの明かりは書斎なはず。
そう思い向かえば、博士が居た。
「博士、新一は?」
「あ、え、えーと…さっきまでいたんじゃが…」
出掛けた、のだろうか。
すると蘭が、怒ったように「私はともかくAにも言わないなんて…!」というものだから宥める。
かつん!と何かにぶつかる音がした。
蘭と2人で音の鳴る方へ行けば、小さな子供が居た。
「なあに、博士この子誰?」
私が問い掛けると、「えっと…」と慌て始める博士。
まあいいや、と照れている子供をこちらに向かせると…、何処か面影があるような顔。
…でも、
「…え、この子…可愛い…!」
思わず、眼鏡の男の子を抱き締めると腕の中であたふたしている。すると、見ていた蘭がもう一度この子が誰か問い掛ける。
どうもこの子は博士の遠い親戚らしく、江戸川コナンっていうらしい。
それで、博士じゃなくてどちらかの家に居候させる事になったんだけど、
「私、海外出張あるし蘭の方がいいんじゃない?」
この子可愛いし、預かれるものなら預かってたけれど。
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ホワイトポムポムプリン(プロフ) - 面白かったです!警察学校組が出てくるのを楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年5月4日 21時) (レス) id: 67169de42b (このIDを非表示/違反報告)
霊華 - 面白かったです!更新頑張ってくださいね! (2019年5月4日 18時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバー - 面白いです頑張って下さい! (2019年5月4日 1時) (レス) id: ae4f47afbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華升。 | 作成日時:2019年5月3日 20時