私たち、お付き合い始めました！ (ページ10)

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「もう、くたくた…後片付けなんてあたしにはデキナイ」
しかものぼせた

ベッドの中、酔いが覚めた様子の岸くんはうちわでゆるく扇いでくれてる

『まじごめんっ！オレが全部やっとくから』

心底申し訳なさそうにしてて、
酔ってる時と打って変わってかわいい。

「ねぇ、岸くんって酔うと甘えん坊になるんじゃないの？」

『…え、なにそれ、どこ情報？！』

酔ってもあんま変わらないと思うけどなぁ、
とかぼやいてる

「神ちゃんが言ってたよ、
…でも今日は意地悪だった」

『ごめんって
でも、A オレ以外のメンバーのこと、みんな名前とかあだ名で呼ぶじゃん、』

「…嫉妬したの？」

『…うん』

やだ、かわいいかよ

『ねぇ、明日からも、ずっと優太って呼んで』

「そ、れは！ …しいから、いや」

『なに？』

岸くんの方に背を向けてそこらへんにあったクッションで顔を隠す

『まって、気になるんだけど』

どんどん迫ってきて、クッションを顔からずらしてくる

クッションから目だけでてる状態で
私が折れた

「…他のメンバーはアイドルってかんじ強くて
名前でもあだ名でも呼べるけど

岸くんのことは、なんか恥ずかしくて名前で呼べないの！！」

驚いた表情の岸くんを押し返す

まじかー、て頭をかく岸くん。

『あのさ
理由までかわいいとかやめてくんない？』

そんなこと言って私を抱きしめた岸くんの
表情はみょうに嬉しそうだった。