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◇
『……ってことがあって。それからマイキーくんとドラケンくんは学校によく来るようになったの』
「な、なんすかソレ……！ マイキーくんたちだけズルいっすよ！！」
頬をぷくりと膨らませて不満を露わにする千冬にドラケンは「フグみてーだな」と笑う。千冬が「マイキーくんたちが行ってるなら俺も行ってもいいっすよね！？」とAに詰め寄るが、Aはにこりと微笑むと『だめ』と即答した。
「即答！？ 俺だって勉強してるAさん見たいです！」
『わざわざうちの学校に来なくても、勉強してるところなら家でいくらでも見てるよね？』
「それは、そうっすけど……俺、Aさんと歳が3つ離れてるじゃないですか。だからAさんと同じ高校に入っても、その時にはAさんはいない。少しだけでもいいんです、Aさんと同じ教室にいたい」
現在Aは17歳の高校二年生、千冬は14歳の中学二年生。千冬が16歳になった頃にはAは19歳になり、高校を卒業している。千冬はAの通う高校を目指しているが、二人が高校で同じ時を過ごすことはない。
千冬は繋いでいる手にほんのり力を込めてAの顔を覗き込む。Aには千冬の頭に垂れた犬の耳が見えている気がした。
「だめ、ですか？」
『う……。千冬くん、私がそのお願いのされ方弱いの知っててやってる？』
「はいっ」
悪びれる様子もなく開き直る千冬にAは困ったように眉を下げる。二人のやりとりを見守っていたマイキーとドラケンが「お、Aが折れるか？」と思っていたが、Aの意志は変わらなかった。
『それでもだめ。だって千冬くんまで学校に来たら私集中出来なくなるもん』
「集中、ですか？」
『うん。千冬くんがいたら千冬くんのことが気になって授業に集中できなくなっちゃうよ』
「……なんすか、そのくそ可愛い理由」
自分が来てはいけない理由、それは自分がいたら自分のことが気になって仕方がないから、と言うAに千冬は胸を打たれる。その時、マイキーとドラケンには千冬にピンと立った耳と、ぶんぶんと左右に揺れる尻尾が見えていたという。
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ここ(プロフ) - 心花さん» コメントありがとうございます^_^ドキドキしていただけて嬉しいですっ。前作よりも甘さ増し増しになりますのでどうぞご注意ください(≧∀≦) (2021年12月20日 15時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
心花(プロフ) - おっふです。めっちゃドキドキする 自分も緊張でどうにかなりそうになるw (2021年12月19日 21時) (レス) @page3 id: b923438558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年12月18日 23時
