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◇
「Aおはよー」
教室に入って自分の席に着くと私の前の席、優希ちゃんが振り返った。
ふわふわと揺れるミックス巻きの髪はお姉さんにやってもらったのかな。
とても可愛くて似合ってる。
『優希ちゃんおはよう。今日の髪型も可愛いね』
「美容師目指してるお姉ちゃんの実験台にされてるだけ。ねえ、てかさ。昨日あたし見ちゃったんだけど！」
『見たって……なにを？』
興奮気味で身体を乗り出す優希ちゃん。
見たって、街で芸能人でも見たのかな。
「Aが可愛い系男子に告白されてるところ！」
『ええっ！？』
「「「！！」」」
見たって、そ、そっち！？
優希ちゃんの大きな声に教室内の視線が私に向いたのがわかった。
は、恥ずかしい……っ。
「で？ 付き合うの？ 見た感じ年下、だよね？ Aの弟くんとタメくらい？ 名前は？」
『ちょっ、ゆ、優希ちゃん落ち着こう、ね！？』
「なによぉ、あたしとAの仲なんだから隠し事はナシだからね。全部白状しちゃいなさい」
『ひっ……』
こ、この手は……！
わきわきと手を動かす優希ちゃんから身体を隠すように鞄を抱き込む。
優希ちゃんは私が隠し事をすると白状するまでくすぐってくる。
私がくすぐりに弱いのを知ってるのに、うぅん、知ってるからこそやってるんだと思う。
こうなったら……
『な、内緒っ』
「あっ、逃げた！！」
逃げるが勝ち！
鞄を抱きしめたまま教室のドアを目掛けて走る。
予鈴が鳴るまでどこかに隠れてやり過ごそう。
「おっ、花垣もう帰るの？」
『斎藤くんっ』
登校してきた斎藤くんにより出入り口は塞がれ、私は教室を出ることが出来なかった。
「ナイス斎藤！ ふふふ、あたしから逃げようだなんて100年早いのよ……」
『ゆ、優希ちゃん……！ わ、わかったっ、全部話すからっ！ くすぐるのだけはやめてぇぇっ』
私の逃亡劇は数秒で幕を閉じ、本鈴が鳴るまで千冬くんのことを洗いざらい聞かれることになった。
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ミニチョコ - 続編楽しみにしています。頑張って下さい！ (2021年11月3日 16時) (
レス) @page36 id: d7cfa57fb6 (このIDを非表示/違反報告)
千冬推し - あぁーヤバいめちゃくちゃキゥンキュンしたしかも私千冬推しだからめっちゃこの作品すき。めちゃくちゃ続きがみたい! (2021年10月27日 22時) (レス) @page35 id: 6e26b204b5 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころもち - なんと〜(ʘᗩʘ’)続きが〜〜〜！！気になりすぎます〜！！！！！ (2021年10月22日 7時) (レス) @page35 id: dbb9ff8084 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ - 続きを下さーいぃぃぃぃぃぃ！！！！ (2021年10月19日 23時) (レス) id: 1e13ba2df3 (このIDを非表示/違反報告)
まいう〜！ - き咲ィィィィィィィィィィィィィィィ!!!! (2021年10月13日 19時) (レス) @page35 id: c62e9bede7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年8月20日 13時
