伝えたいこと ページ19
…
滝｢よし、行くか｣
タッキーの車に乗ればゆっくりと走り始めた車
久々の車に少し緊張しているとそれを見たタッキーが優しく話題を作ってくれた
滝｢少しは賢くなった？｣
『なったよ笑』
滝｢ほほーん、ダンスも上達した？｣
『それはどうだろう笑』
信号が赤へと変わり、私の方を見てすくすく笑うタッキーだったけど、直ぐに顔つきが変わった
滝｢ほんとに、良かったんだよな？｣
仕事のことになると急に顔つきが変わるところも何も変わってない
『うん、支えたい』
間もなく言えば、タッキーの大きな手が頭の上に乗った
滝｢よし、ならちょっと寄り道〜｣
急に方向指示器を変え、シェアハウスとは離れた場所に向かった
『ええ？どうしたの』
滝｢内緒っ笑｣
車はそのままシェアハウスとは逆方向に走り、辿り着いたのは海だった
『バレちゃうよ』
滝｢まだ寒いし、こんな朝早く人居ないって｣
車から降りてその背中を追えば本当に人は居なかった
滝｢日本に帰ってきたら伝えたいことがあるって言ったでしょ｣
だんだん早くなる心臓の音
滝｢俺ね、Aが好きだよ｣
『え· · ·？』
滝｢Aの気持ちにもずっと前から気づいていた｣
『え？待って、え？』
頭の中を整理しようとするけどそんなのお構い無しに話を続けるタッキー
滝｢でも俺は、Aとは付き合えない｣
鈍器で殴られたような痛みが脳内に響いた
『なん、で· · ·』
滝｢それは、Aが一番わかってると思ってるけど、俺には今そんな余裕はないし、Aを幸せにすることも出来ない｣
海を真っ直ぐ見つめ、淡々と話を続ける
滝｢それはAもそうでしょ？
今は、あの9人から目が離せないんだろ？もう俺に対しての気持ちは無いだろ？｣
やっと合った目は、私の揺れる瞳を真っ直ぐとらえていた
そして、タッキーが言っている事がよくわかった
『ご、ごめん· · ·』
滝｢もっと早く気づいていたらな、ごめんな｣
タッキーの手がゆっくり近づいてきた
もっと早く気持ちを伝えていれば、そう思った時にはもう遅く自然と出る涙を優しく拭ってくれた
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ユキト(プロフ) - 完結おめでとうございます。お疲れ様でした！ (2022年9月13日 23時) (
レス) @page44 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - お疲れ様でした！番外編も楽しく読ませてもらいます！！ (2020年10月11日 10時) (レス) id: 36ca069552 (このIDを非表示/違反報告)
01u(プロフ) - 萌さん» 45分後に更新されてていつも23時頃に見に来てチェックしてます笑笑 これからも主さんのペースで楽しいお話待ってますね〜！どんな完結の仕方するのかが楽しみです♪ (2020年10月1日 23時) (レス) id: 4b56d02c07 (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - 01uさん» ありがとうございます！更新しました〜笑毎回遅くなって申し訳ないです！これからもお願いします！！ (2020年10月1日 22時) (レス) id: e68f2c559e (このIDを非表示/違反報告)
01u(プロフ) - 毎晩更新されてるかな？って見に来るのが楽しみです♪頑張ってください〜〜〜！ (2020年10月1日 22時) (レス) id: 4b56d02c07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もにぃ
| 作成日時：2020年9月24日 21時
