目が覚めたら、過去だった【HQ】 (ページ1)

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夢を、見た。

俺がアイツを助けられた夢。

都合が良いことは分かってる。

夢だと理解できるほどに。

アイツがいなくなった日から俺の世界は変わった

すべてが白黒の世界に見えて

俺の世界から色が消えた。

俺にとっての色はアイツで光だった。

どれだけあの日に戻れたらと願っただろうか

俺が一緒にいたら。

電話なんて切らなければ。

毎日、後悔だけが増えていく

もしもう1度だけ。

もう1度だけあの日に戻れるのならば。

今度こそ君を助けると誓う。

だから、、、神様、どうかお願いします

もう1度だけあの日に戻してください

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気付いたら俺は白一色の部屋にいた。

いや、、部屋と言って良いのかすら分からない

見渡す限り白で何処まで続いているのか分かりやしない

一体此処は何処なのか。

『⠀ここはあの世とこの世の境目のような所だと思えば良い。⠀』

、、この人誰だ

年は大学生ぐらいの男。けど格好が明らかに浮いてるしなにより浮いてる。

『⠀そんなに警戒しないでもよいわい。わしゃ神様じゃ。貴様の願いを叶えに来た。⠀』

「⠀急に神様とか願いとか言われても納得できないっていうか、、⠀」

『⠀まあそうじゃろうな。とりあえず過去に戻らさせてやろう。一ヶ月前くらいでよいかのう。えーと過去に戻る方法は確かこっちのボタンだった気が、、、⠀』

イマドキのタイムトラベルってボタン式なのかよ。

ってそうじゃなくて過去に戻るとか普通にありえない。

けど嘘ついてるわけではなさそうだよな及川さんでもあるまいし。

また眠気に襲われ意識を手放すまで俺はそんなことを考えていた。

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目が覚めたら、過去だった。

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