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第23話 ページ29

ラファエロ「まぁ…自己紹介は後にして、出かけようか。ハリー。今日は忙しいよ。ロンドンまで行って、君の入学用品を揃えなきゃいけないからね」ニコッ

ハリーは魔法使いのコインを、いじりながらしげしげと見つめていた。そしてその瞬間、

あることに気づいた。途端に幸福の風船が胸の中でパチンと弾けたような気持ちがした。

ハリー「あのね……ハグリッド」

ハグリッド「ん?」

ハグリッドはどでかいブーツを履きながら聞き返した。

ハリー「僕、お金がないんだ……それに、昨日バーノン叔父さんから聞いたでしょう。僕が魔法使いの勉強をしに行くのにはお金を出さないって」

ハグリッド「そんなことは心配いらん」

ハグリッドは立ち上がって頭をボソボソ掻きながら言った。

ハグリッド「父さん母さんがお前になんにも残していかなかったと思うか?」

ハリー「でも家が壊されて……」

ハグリッド「まさか!家の中に金なんぞ置いておくものか。さぁ、まずは魔法使いの銀行グリンゴッツへ行くぞ。ソーセージをお食べ。冷めてもなかなかいける。……それに、おまえさんのバースデーケーキを一口、なんてのも悪くないね」

ラファエロ「そういえば幼少期の頃にもらったバースデーケーキは美味しかったよ!」

ハグリッド「そりゃ、良かった」

ハリー「魔法使いの世界には銀行まであるの?」

ラファエロ「一つしかないけどね。グリンゴッツっていうんだ。小鬼が経営してるんだ」

ハリー「こ・お・に?」

ハリーは持っていた食べかけのソーセージを落としてしまった。

ラファエロ「そうだよ……だから銀行強盗なんて狂気の沙汰だよ、それと、小鬼と揉め事を起こすべからずだよ、ハリー。何かを安心にしまっておくにはグリンゴッツが世界一安全な場所かもね。多分、ホグワーツ以外ではね。実は、他にもグリンゴッツにいかなきゃいけない用事があってね。
ダンブルドア校長に頼まれて、ホグワーツの仕事だよ。ね!ハグリッド」

ハグリッド「そうだそうだ」

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渡辺(プロフ) - すみませんまたバグでログアウトされてました。ご迷惑をお掛けしますが何卒よろしくお願いします。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Hatsuki1/ (2017年12月10日 1時) (レス) id: 894cb9a085 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わたなべ | 作成日時:2016年12月16日 13時

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