第16話 ページ22
ハグリッド「強力な悪の呪いにかけられた時にできる傷だ。おまえの父さん母さんを殺し、家までメチャメチャにした呪いが、おまえには効かんかった。ハリーや、だからおまえさんは有名なんだよ。
あやつが目をつけた者で生き残ったのは一人もいない……おまえさん以外はな。
当時最も力のあった魔法使いや魔女が何人も殺された……マッキノン家、ボーン家、プルウェット家……なのに、まだ本の赤ん坊のおまえさんだけが生き残った」
ハリーの心に言い知れぬ痛みが走った。
ハグリッドが語り終わった時、ハリーはあの目も眩むような緑の閃光を見た。
これまでに思い出した時よりずっと鮮烈に……そして、これまで一度も思い出さなかったことまで、
初めて思い出した。
冷たい、残忍な高笑いを。
ハグリッドは沈んだ目でハリーを見ながら話を続けた。
ハグリッド「ダンブルドアの言いつけで、この俺が、おまえさんを壊れた家から連れ出した。この連中のところへおまえさんを連れてきた……」
バーノン叔父さん「バカバカしい」
バーノン叔父さんの声がした。
ハリーは飛び上がった。
ダーズリー親子がいることすらすっかり忘れていた。
叔父さんはどうやら勇気を取り戻したらしい。
拳を握りしめ、ハグリッドをはたとにらみつけた。
バーノン叔父さん「いいか、よく聞け、小僧」
おじさんが唸った。
バーノン叔父さん「確かにおまえは少々おかしい。だが、恐らく、みっちり叩き直せば治るだろう
……おまえの両親の話だが、間違いなく、妙ちくりんな変人だ。連中のようなのはいないほうが、世の中が少しはましになったとわしは思う。________あいつらは身から出た錆、魔法使いなんて変な仲間と交わるからだ……思った通り、常々ろくな死に方はせんと思っておったわ……」
その時、ミカエルがソファからガバッと立ち上がり、コートから杖を取り出した。杖を刀のようにバーノン叔父さんに突きつけながら言った。(ミカエルが現在持ってるのは老人が持ってそうな杖)
ミカエル「それ以上一言でも言ってみろ、ダーズリー。ただじゃすまないぞ?…」
蛇を首に巻いてる女性に杖で串刺しにされる危険を感じ、バーノン叔父さんの勇気はまたもやくじけ、壁に張り付いて黙ってしまった。
ミカエル「それでいいんだ…」
ミカエルは息を荒げてそう言うとソファに座り直した。
ハリーはまだまだ聞きたいことが山のようにあった。
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渡辺(プロフ) - すみませんまたバグでログアウトされてました。ご迷惑をお掛けしますが何卒よろしくお願いします。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Hatsuki1/ (2017年12月10日 1時) (レス) id: 894cb9a085 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたなべ | 作成日時:2016年12月16日 13時