第八十七話、流血 ページ4
不思議なことに、私が川へ向かっている間、ヒソカは全く手出しをしてこなかった。
ヒソカは戦闘狂だからな・・・念能力を使う私と戦いたいとか、そういうことかも。わからん。
しばらくすると細い川が見えてきた。
「ここらへんかな・・・よいしょ！」
ある程度の深さがあるところへダイブ。
飛び散った水滴を爆発させるが、ヒソカには当たらない。
だけど、いくらヒソカだからって攻撃を避けてこっちへ来るのは難しいはず。
両手にオーラを溜めて、水鉄砲を具現化。
水滴は全て爆発させてしまった。
ヒソカが迫ってくる。
月の拙い光は木に遮られ、暗さがその不気味さを増している。
銃口を向ける。
あとは指を引くだけ。
――間に合えっ！
しかし。
「いっ・・・」
トランプを切りつけられた、右腕の鋭い痛みに、思わず水鉄砲を放しそうになる。
「キミもまだまだだね♣」
ヒソカの追撃を避けきれず、脚が腹部に当たる。
ゴツッ。
と頭の後ろで音がする。木の幹にぶつかったんだ。
右の二の腕は横に切られて血が滲み出している。
蹴りをまともにくらったせいで、咳が止まらない。
頭をぶつけて立とうとすると目眩がする。
『ご主人！ 私を、私達を使ってください！』
『月』がテレパシーで話しかけてくるけど、そう言う訳にはいかない。
『私達はあくまで武器。血を浴びるのをためらったりしません』
『風』に思っていることを言われた。
「・・・嫌なの、二人が人を傷付けるの」
『何言ってるんですか、私達はですね――』
『月』の言葉をシャットアウトする。
「キミはよくやった方だよ♦」
ゆっくりとした足取りで進んでくる。
「ボクに怪我を負わせたんだから、十分十分♥」
左手首を右手で握ったヒソカは、血がついた右の掌を見せた。
血・・・液体・・・。
私はおもむろに、さっき切られたところをぎゅっと握った。
傷口から溢れ出した血は、指先までつたった。
右手の指先からぽたぽたと黒い血が落ちる。
「・・・まだ、勝算はある」
「ん？」
振るった右手から離れた血は、空中で爆発した。
ラッキーアイテム
革ベルト
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はるか(プロフ) - どうぞどうぞ！おともだちになりましょう(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2014年7月11日 13時) (
レス) id: c63a9a77ef (このIDを非表示/違反報告)
ばにゃにゃ☆シュガリティ(プロフ) - はるかさん» はるかさん度々コメありがとうございます♪ ご迷惑でなければ友希させてください！( ＞人＜ ) (2014年7月11日 9時) (レス) id: 179f3e0353 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - クラピカに恋する主人公ちゃんとめっちゃ共感です！これからどーなることやら♪（ｖ＾＿＾）ｖ楽しみです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2014年7月7日 19時) (レス) id: c63a9a77ef (このIDを非表示/違反報告)
ばにゃにゃ☆シュガリティ(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます！ そう言っていただけてとても嬉しいです。 頑張ります！！ (2014年6月25日 16時) (レス) id: eefb07732c (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 更新、がんばってください！めっちゃ楽しみにしてるので！！ (2014年6月24日 23時) (レス) id: c63a9a77ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばにゃにゃ☆シュガリティ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/banyahomupe
作成日時：2014年6月24日 1時
