接触 ページ7
『それでも、俺は彼らを失うわけにはいかないんです』
俺の後ろでゴンとキルアは黙って話を聞いている
ノブナガはそっと目を閉じるが、まだ諦めてはいないようで
「そこの、ツンツン頭だけでいいんだ・・・」
『いいえ、彼は正義感の強い人間です
「なんでだ・・・なんで、なんでアイツが!!!」
ノブナガが叫ぶと、辺りにすごいプレッシャーがかかった
後ろの2人が臨戦態勢に入る
『残念ですが、空きを埋める方は他を当たって下さい
2人の解放の件は、クロロ様との取引が済んでいます
ノブナガさんといえどクロロ様との取引の邪魔はしないでしょう?』
―――チッ
「行けよ
・・・今回だけだぜ」
ノブナガはそっと道を開けた
『感謝します』
―――ガッ
『?!』
2人を部屋から出すと、ノブナガに腕を掴まれた
「ノストラード
何か知ってることは無いか」
『2人を解放してくださったお礼です
ノストラードファミリーには、有名な占い師の少女がいますよ
なんでも百発百中なんだそうです
その力を持ってすれば、もしかしたら何かヒントが得られるかもしれませんね
・・・それでは』
―――――
建物の外に出ると、もう外は真っ暗だった
「お前おせーよ!!!もっと早く来れただろ!!」
「でもちゃんと来てくれたじゃない!」
Aは2人の言葉に反応しない
ただ、ただ、歩いている
「A?大丈夫?」
心配そうに顔を除くゴン
「ん?なんかコイツ喋ってねえ?」
「え?」
2人が顔を近づけてみれば、確かに何か喋っているようだ
キルアが手を取りブツブツと喋りながら歩いているAを止める
『普通あそこで臨戦態勢入る?入らないでしょ死ぬかと思ったよめっちゃ睨んでたじゃんノブナガさん血管浮き出てたじゃんノブナガさん2人とも怪我してるしあんなとこに閉じ込められてるしなんなのもう人の心配も知らないでどうせあれこれやったんでしょ2人はキャンディ舐めても怪我治らないって言ってんのに・・・』
「うわぁー・・・ゴン
コイツめっちゃ怒ってるぜ」
「ずっと喋ってるけど目が据わってるもんね・・・
今回は大人しく怒られようよ
ね、キルア」
帰りの道中、彼女に直接怒られることはなかったものの
ずっと呪文のようにブツブツと何かを発するAの愚痴を聞かされるのだった
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ruru(プロフ) - みこさんの作品とても好きです✨しかもめちゃ好みで全部読んじゃいました(*^^*) (5月6日 18時) (レス) @page45 id: 41af3796e6 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - メロンソーダさん» メロンソーダさんこんにちは!ありがとうございます\( °ω° )/頑張りますー!! (2022年8月4日 7時) (レス) id: e77f4d9956 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ(プロフ) - 続編おめでとうございます(* 'ᵕ' )イラストもお話も待っています 体調管理に気をつけながらも頑張ってください!! (2022年8月3日 22時) (レス) id: 30b889220d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこ | 作成日時:2022年8月3日 7時