【HxH】私の捕食対象は。5【キルア】

作戦開始 ページ29

『“MOON CHILD”をお送りしました


さて、今週も残すところあと1分となってしまいましたね


それでは最後にハガキを紹介します


ペンネームクレオラブさん、ありがとう！！


クレオさんこんばんは毎週楽しく聴いています


ところで質問です


クレオさんは何歳ですか？趣味とか教えてください


まるでお見合いみたいね！まぁいいわ、教えてあげる


歳は24よ！顔はモデルのガルボに似てるってよく言われるわね


でも、趣味は嘘をつくことだからね


おあいにく様


それじゃ、また来週・・・♡』


よし、10秒前！


『JFNが、7時をお知らせします』


いくよ皆・・・


ピ、ピ、ピ、ポーン


携帯から流れる電子音を合図に、ホテル内のブレーカーが落ちた


きっと今、各々が頭をフル回転させて動いてくれてる


携帯を回収し、足に着いているポーチの中にしまうと急いでホテルに向かった


『クラピカの車がない！！


成功したのかな・・・』


中の様子はみえない


そこへ、大きな雷が鳴った


ゴンとキルアは捕まっているが、クロロの姿はない


一瞬ではあったが、目立つ黒いコートを判別するのには十分な時間だった


これで条件が揃った！


クロロが生きている間はゴンもキルアも恐らく無事だ



『首の皮1枚、繋がったかな・・・』


Aはその場にへたりと座り込んだ


この先の作戦は聞いてない


でも、人質の交換がどこかで行われるはずだ


クラピカの傍にはセンリツさんもレオリオもいるから、きっと無謀なことはしないはず


後で合流場所をきいて、キルアとゴンの無事を確認して全てが終わる


『お願いだから、余計なことはしないでよー？』


2人の様子を確認していると、パクノダが1人外へ出た


タクシーに乗り、どこかへ去っていく


きっとクラピカが動いたんだ


数分後、残されたメンバーもキルアとゴンを連れてホテルを出ていった


Aはギリギリ目の端に捉えられるくらいの距離で旅団一味に着いていくと


到着したのは、例のアジトだった


『ここか・・・折角抜け出したのに、また戻ってきちゃったな』


このアジトは外からほとんど中の様子がみえない


建物が増えたから余計に・・・


―――カツン


『誰？！』


誰かがいる気配がする


旅団メンバーなら私に危害を加えることはない


でも、幻影旅団のメンバーは全員私の視界に捉えていたはずだ


目の前のことに集中しすぎて自分のことをすっかり忘れていた


私は、追われる側のイキモノだ

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