【HxH】私の捕食対象は。5【キルア】

覚悟 ページ21

『クラピカってば謝ってばっかりだね





・・・私の事、嫌いになった？


軽蔑した？』


Aはクラピカの隣に座り、顔を見上げるように見つめる


「そんなわけないだろう」


『よかったー！！全く関わりが無いわけじゃないし


ウヴォーギンを殺したのがクラピカかもしれないってなった時、私ちょっと焦ったの


私も殺しの対象になっちゃうのかなって』




―――ピルルルル


なったのは、クラピカの携帯だ


「死体は・・・フェイク


Aの情報も、コイツのリークも間違いないようだな」


『私の情報も随時更新されていくけど、ヒソカのリークの方が早いよ


本当に壊滅させる気なら、ヒソカのメールと電話を最大限に利用しない手はないと思う』



立ち上がったクラピカの表情は、もうどこか間の抜けたそれとは違い、力強く輝いていた


『さ、みんなの所に戻ろう、クラピカ！』


「ああ、感謝する


ありがとうA」




―――――



「ダメだ！！」


キルアは打倒旅団の作戦への参加を反対した


その理由は明白


マフィアンコミュニティが旅団を追うのをやめたからだった


つまり、捕まえても殺しても賞金は手に入らない


グリードアイランドを手に入れる為の資金調達の時間が削がれるわけだ


「サザンピースのオークションは明後日からだぞ


少しでも金策に走んねーでどーすんだ！？」


時間が無い以上、無駄に時間を浪費する訳にはいかない


「実はさ、オレゲームに関しては秘策があるんだ」


「なんだよ、秘策って」


『私も気になるな、秘策』


「んー、今はまだ内緒」


ちょっと自信ありげなゴンの表情に、カチンときたのかキルアがゴンを絞める


「てめっ


勿体ぶらずに言えよ！！」


『うわ！！待ってキルア！！それガチなやつ！！！』


「ぐっ、締まってるって！ほんとに絞まってる！」


開放されたゴンの目は心做しかしんどそうだ


どうやら本人曰く、70%くらいの成功率で成功する計算らしい


『それならゴンに任せてもいいんじゃない？キルア』


結果、ゲームの件はゴンの案に任せ、クラピカと共に打倒旅団の作戦に


命懸けで参加することになった


「まず、旅団のアジトを張る役・中継係が1人」


これはキルアが担当することになった


「私と共に行動する運転手が1人」


これはレオリオが担当する


「敵の目をくらます役・撹乱係が1人」


これはゴンが担当することになった


『ん？私の仕事は？』


「Aは補佐を頼む」

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