覚悟 ページ18
クラピカの心臓には鎖の刃が刺さっており
自身の決めたルールを破れば、その刃はクラピカの心臓を貫くのだという
彼の能力は、大切な家族や一族を殺され、目玉をくりぬくという残虐な行為に対しての憎悪や憎しみ、恨みの能力だった
その反面、とても強力なものとなったのだ
『制約と誓約・・・ね』
「お前達だから話した
他言しないでくれ」
―――ガタッ
「・・・なんで
なんで話したんだ!!
そんな大事なこと!!」
キルアが目に見えて焦っている
それは恐らく、パクノダを警戒しての事だろう
「なぜだろうな・・・
奴らの頭が死んで・・・気が抜けたのかもしれない」
「まずいんだ!!
まだ残ってる!!
奴らの生き残りに、記憶を読む能力者がいる!!
恐らく対象者に触れるだけで欲しい情報を読み取れる力だ!
例えオレ達が全くしゃべる気がなくても、そいつなら自在に記憶を引き出す
もし、アイツにこのことがバレたら・・・
クラピカに勝ち目はなくなる」
キルアの言う通りだ
これは厄介かもしれない
向こうには私たちがクラピカと知り合いだという事を知っているヒソカがいる
そして、どうやらクラピカが蜘蛛の情報を聞き出していたのはヒソカだ
全てが、繋がってしまった
「一応協定は結んでいたが、奴の狙いだった頭が死んだ今、どんな行動に出るかはわからない」
『クラピカの言う通りだね
ヒソカはきっと、目的がなくなったら次の獲物を探す
蜘蛛の団長であるクロロが目的だったのなら、もうそこにとどまる必要はない
この先、情報は何も上げられないよ・・・で済むならいいけど、置き土産とか言って情報を吐かれたら終わりかな』
「探し出した方がいい
オレ達がクラピカの秘密を知ってしまった以上、受け身でいると危険だ
Aならともかく、オレかゴンがまたノブナガに見つかったら多分逃げ切れない
だけど、今ならクラピカがいる
奴らが地下に潜って力を蓄える前に芽を摘んだ方がいい」
上手いこと言ったもんだ
この手の嘘が本当にキルアは上手い
キルアの言いたいことはこうだ
”頭がいなくなっただけで、旅団という集団はクラピカにとって脅威だ
オレ達も手伝うからやばい奴は始末してしまおう”
で、あわよくばその死体はこちらが貰って金に換えてしまおうという事だろう
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ruru(プロフ) - みこさんの作品とても好きです✨しかもめちゃ好みで全部読んじゃいました(*^^*) (5月6日 18時) (レス) @page45 id: 41af3796e6 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - メロンソーダさん» メロンソーダさんこんにちは!ありがとうございます\( °ω° )/頑張りますー!! (2022年8月4日 7時) (レス) id: e77f4d9956 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ(プロフ) - 続編おめでとうございます(* 'ᵕ' )イラストもお話も待っています 体調管理に気をつけながらも頑張ってください!! (2022年8月3日 22時) (レス) id: 30b889220d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこ | 作成日時:2022年8月3日 7時