【HxH】私の捕食対象は。4【キルア】

蜘蛛の影 ページ33

ゴンとレオリオの会話の内容から察するに、シズクの姿が載った紙を渡されたのだろう


となると、旅団のメンバーがシズクを含む7人分公開されているという事になる


「Aにはあとで見せてやっからな！」


私が気になっているとなんとなく察したのだろうか


レオリオの声がした


「落札条件は標的を捕獲し我々に引き渡すこと！！！


そうすれば標的1名につき20億ジェニーの小切手と交換させていただきます！！」


期限はなし


生死問わず


捕獲方法も自由


捕え次第紙に表記されている番号に連絡する


「1人20億・・・！！」


「全員捕まえりゃ140億！！」


レオリオもゴンも盛り上がっている


「ちょっと手外すぜ」


『うん』


私の目からキルアの手が外れた


ターゲットの載った紙を見て何か引っかかっているような表情を浮かべている


「但し参加費用としておひとり様500万ジェニーいただきます


参加されない方はお帰りの際係りの者に写真をご返却ください！！」


私たちは参加費用を払い、外へ出た




―――――




「オレ達も急ごうぜ」


「慌てなくてもあんな連中にゃ捕まえられないよ


何しろヤーサンでさえ手を焼いてんだから」


・・・間違いない


幻影旅団のメンバーがそう簡単に捕まるわけがない


「さっきのさ、条件競売って言いながらまるっきし賞金首探しだろ？


マフィアが自分らの力で捕まえきれてないって認めてるようなもんだよ」


あの時のあの表情はこれだったわけだ


「んでさ、あの会場！


特設リングがあったじゃん？


多分最初の予定じゃあのリングを使ってお気楽なバトルか何かやるつもりだったんだぜ」


そう、予定を変更してでも幻影旅団のメンバーを探さないとならない理由なんて決まっている


『地下競売、やっぱり狙われてるのかな』


「500万ジェニーの参加料を取って競売の体裁を取り繕ってたけどさ


競売品が品物じゃなく小切手って時点でもうおかしいと思わねー？


・・・で、A


アイツとはどんな関係なんだよ


知り合いなんだろ？」


キルアの言葉にゴンとレオリオも私の方を向く


「マフィアの宝盗むなんてこいつら頭イカレてるだろ


でも、俺たちはそんな連中の心当たりがある


・・・だろ？A」




『・・・ほんと、キルアって頭の回転が速くて困るなー・・・


黙ってようと思ったのに』




私のその一言でその場の空気が一瞬にして張り詰めた

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