【HxH】私の捕食対象は。4【キルア】

蜘蛛の影 ページ32

「わかってる


500万プラスダイヤ


オレに勝てばあんたのもんだ


これでどうだ？」


私の心配をよそに、レオリオは涼しい顔で提案を投げかけた


スーツの2人は目くばせをすると、頷きあいそれに応じた





レディ・・・ゴッ！！




掛け声を合図に、レオリオは相手の腕をへし折る勢いで倒した


今日、この瞬間までこんなにレオリオを頼もしいと思ったことはなかった


『あのおじさん、腕大丈夫かな・・・』


「さあなー」


「がっ、ぐぁ・・・！」と唸る大男を前に、更に挑戦しようとするギャラリーはもういないようで


「ちっ・・・商売あがったりだぜ


しゃーねー、店終いすっか」


もう終わりにするようだ


「いやァ強いねニイちゃん、気に入ったぜ」


小柄な男は名刺に何やらどこかの地図を描いた


「後ろの3人はもっと強いぜ」


「・・・・・ほぉ、嬢ちゃんもか


今日、暇だったら5時までに遊びに来な」


そういうと、レオリオに名刺を渡しスーツの2人組は去っていった


「かかった魚は、でけェかな？」



―――――


私たちは早速名刺の裏に描かれた地図の場所へ向かう


「おーーーお、殺気立ってるねー」


『わあ、なにここ・・・』


ここは裏社会の競売場


こんなところに足を運んだことは当然のことながらない


周りの空気とは裏腹にAの目はキラキラと輝いていた




時計がちょうど5時を指したその時、中央にあるリングにライトがともり、露出の激しい衣装を着た怪しげな男性が現れた


「いやいや、Aはあんなの見んなって・・・」


耳元でキルアの声が聞こえたかと思えば、目の前が急に真っ暗になった


『ん？キルア？』


「おお、キルア気が利くじゃねーか


その方がいい


あの衣装は・・・ちょっとお嬢様には目に毒だ」


レオリオにまでそう言われてしまっては大人しくしている他ない


「さて皆様、ようこそいらっしゃいましたーーーー！！


それでは早速条件競売を始めさせていただきます！」


何かが始まったようだ


「今回の条件競売はァ かくれんぼ！！！ でございます！！」


妙にテンションの高い男性だ


きっと先程のライトアップされた男性だろう


「かくれんぼ〜〜〜〜？！」


レオリオの声がする


「それでは皆様お手元の写真をご覧ください！！


そこに映った7名の男女が今回の標的(ターゲット)でございます！！」


カサカサと紙の音がした


「おい


この子確か」


「うん！腕相撲に来てた人だ」

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