【HxH】私の捕食対象は。4【キルア】

おまけ4 ページ25

「今日はね、豊漁祭りってお祭りがあるのよ


1年に１回、海の神様に今年も沢山の海の幸をありがとうございますって、来年もまたよろしくお願いしますってお祈りするの


花火が上がったり、たくさんの屋台が出るのよ！


きっと楽しいから、みんなで行ってらっしゃい！


ゴンには言ってあるから、2人も準備してるはずよ」


お祭り


屋台に花火


それは楽しそうだ


家の敷地内からあまり出なかった私は、所謂屋台グルメと言うものを食べたことがない


ネットで見た、あの雲のようにフワフワな綿あめ


リンゴをキャンディでコーティングしたりんご飴


バナナにチョコを纏わせたチョコバナナ


お皿の上の雪の山に甘いシロップをかけて食べるかき氷


どれもみんな可愛くて綺麗で、1度は食べてみたかったものばかりだ


「ゴーン！キルアー！2人は着替えは終わったー？」


「「はーい！」」


２階にあるゴンの部屋から、パタパタと2人分の足音がする


「うわあ・・・！


Aすごく綺麗！！！」


「・・・ま、いいんじゃねーの？」


素っ気ない返事をしたキルアは紺色のシンプルな浴衣を着て、袖を肩までまくっていた


顔を逸らしているが、耳が真っ赤になっている


「あれ、A少しメイクもしてる？


大人っぽいね！似合ってるよ！」


緑の浴衣を着ているゴンは、褒められているはずの私の方が恥ずかしくなるほどストレートに褒めてくれる


「ピンクのグロスだけだろ・・・でもいい色なんじゃねーの」


あまりストレートに褒めちぎることは無いけど・・・キルアは本当に、よく見ている


『あっ、ありがと//』


3人のやりとりに、後ろでミトさんは「やだー！可愛いじゃない！」と悶えているが、こちらは各々それどころではない


2人に褒めちぎられて顔を赤くしているAと


普段と違う雰囲気のAになかなか目を向けられないキルアと


みんな似合ってるね！となにやらウキウキしているゴン


このままでは外が暗くなると思ったのか、ミトさんは3人を押して玄関まで連れていった


「いい？島は穏やかとはいえ、夜は暗くて危険よ！


Aは女の子なんだから、しっかり2人が守ってあげなさい」


「はーい！」


「コイツほぼ不死身だけどなー」


『行ってきます！ミトさん！！』


3人はAを真ん中にして、仲良く手を繋いで祭り会場へ向かった

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