【HxH】私の捕食対象は。4【キルア】

資金調達 ページ16

―――どうしたA


あの2人に愛想を尽かして帰ってくるのかな？―――



『お父様、今から2週間リリィとお仕事をしてない大型の動物がいれば借りたいんだけど・・・』



お父様は具現化系の能力者だ


能力は情報収集と索敵用の動物を出すこと


おでこを付けると、見聞きしてきたものをそのままお父様に見せることが出来る情報共有の能力だ


一応、動物達それぞれで敵と戦う能力はあるようだけど


あくまで情報を届けることが優先だから隠密向きで、戦闘向きではない子達だと聞いた


大型の動物こそ主に戦闘で使用されるのだが、お父様の場合戦闘系の仕事は滅多に入らない


ーーー場所は？ーーー


『ヨークシンシティのメインストリートにいるよ』



お父様にお願いした2匹は明日にでも到着するらしい


という事は、今日は準備の期間に当てられるわけだ


カラフルな特殊メイク用の道具と風船、それを浮かすためのガス


私用の派手な衣装に動物達用の大きな蝶ネクタイ


これで9万ジェニーの出費だ



明日からはこれをプラスにするために見世物をしようと思う


ちょっとしたサーカスだ



―――――


翌日、早朝のランニングをしていると私2人分くらいある大きさのオオカミとリリィが大人しく広場に座っていた


『うわ、こんなに大きい子貸してくれたんだ・・・


キミは何が出来るのかな？オオカミさん』


お父様の扱う念獣の中には、炎を纏う鳥や、水の中を擬態しながら泳ぐネズミ、体の色を変えられる猫なんかもいるのだが


こんなに大きなオオカミは見たことがない


隠密メインの仕事なのにこんなに大きくしてしまってはバレてしまうのでは・・・


―――ワォーーーン


―――ピキッ パキパキッ


『おーーー！』


オオカミが一声鳴くと、辺りに氷柱が何本も現れた


辺りにひんやりとした空気が漂う


『凄いね！！これならみんな喜ぶかも！』





―――――




「うわーーー！！！早朝なのにすっごい人だよ！！」


「あ〜〜〜あ


４コーナーでムームーダンスが来なきゃ12倍で入ってたんだよな〜」


「博打で1発当てようとするのがまず間違い！」


「っせーな！


お前こそ2週間で1万5千？！


路上で空き缶置いただけでもそれよりは稼げるぞ！！」


「勝ちは勝ちだもんねー！ひとつオレの言うこと聞いてもらうからね！」


「へーいへい」


賭けはどうやら、ゴンが勝ったようだ

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