【HxH】私の捕食対象は。4【キルア】

資金調達 ページ18

『さて！まずは鳥さんに協力してもらおうかな？』


Aに反応し、オオカミがまた一声上げると


ステージと観客席の横に大きな氷柱が何本も現れた


それを確認した大きな白いフクロウが空を飛び、周りの木から大量のカラスを誘導してくる


その間にワイヤーのついたナイフを何本も氷柱に投げ、足場を作る


ワイヤーには様々なサイズの鈴とベルが着いており、触れるとそれぞれ違う音が鳴る


『みんなよく見ててねー！』


白フクロウはカラスの大群を連れてきたかと思えば、ステージ上空に滞空するように誘導している


Aは大きく跳び、ワイヤーを利用してさらに高く跳ぶ


カラスは宙を舞うように飛ぶAと白フクロウにより誘導され、様々な形に変化する


ハート、星型、生きたようにニョロニョロと動く蛇のような形、羽ばたく鳥の形


形を変える度に拍手が起こる


『ではカラスさんたちには退散してもらいましょう！』


オオカミが威嚇するように大きく吠えた


すると、カラスはどこか遠くへ飛び去って言った



『今度はみんなで演奏会だよー！』


ワイヤーにたくさんついた鈴やベルの上をクルクルと回転しながら的確に飛んでいくと、綺麗な音楽が鳴り響いた


すると、小さな女の子が歌い始める


それに呼応して、周りの人達も歌い出す


いつの間にかフクロウとAはメロディから伴奏の演奏へと切り替わり、大合唱となっていた


フクロウに捕まり、ステージ上へと戻る途中


彼女はフクロウから手を離し、上空から落下した


｢「A！！！！」」


すると、ステージで大人しくしていたオオカミが素早く跳び、彼女を飲み込んだ


キャァァァァァァァァァァァァァァァァァ！！！！！


大きな悲鳴が響き渡る


『ありがとうオオカミさん』


パカッと口を開けたその中には、小さくまるまったAの姿が


『この子は人を食べたりしないから大丈夫！』


オオカミはAを吐き出すと、立ち上がった彼女に擦り寄った


それを見たフクロウも彼女の肩にとまると首を傾け擦り寄った


なんとも微笑ましい光景だ


『さて、そろそろ氷が解けてきてるね！！


最後だよ


オオカミさんもフクロウさんも、2週間たくさん頑張ってくれてありがとう


もう少し、頑張れるかな？』


1頭と1羽は大きく鳴いた


『よし！！最後は投げ銭ターーイム！！』


｢「投げ銭タイム？！」」


ゴンもキルアもはァ？！といった顔をしていた

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