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「お疲れ様でした」
終わった……
なんか今日長かった……
いつもの2倍疲れた……
でもこれから呑むって思えばそんな疲れもどっか飛んで言ってくれそう。
今日は慎太郎の家だったよね。
誘ってくれたお礼になんか買っていこうかな。
慎太郎の家ってことはお酒はあるってことだろうし……
コンビニに寄って、お酒のおつまみになりそうなものをひたすらカゴに入れる。
お会計を済ませてコンビニを出れば空はさっきよりも少しだけ暗くなっていた。
真っ暗になる前に早く行こう。
そう思って歩き出せば後ろから聞こえてくる足音。
その足音が昔聞いたような音と、どこか同じような気がして体が強ばる。
気の所為だと思っても変な冷や汗しか出てこなくて気持ち悪い。
もしもの為の防犯ブザーを片手にしばらく歩く。
その間も後ろからの足音は止まらない。
何なら近づいてる気がする。
でもあと少し、あと少しで人通りの多い場所に出る。
そこまで行けば……
そう思って走ろうとした瞬間、いつの間に追いついていたのか急に腕を引かれた。
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作者名：さえこ | 作成日時：2020年6月22日 0時
