12時03分、2車両目 2nd (ページ3)

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今日の分の仕事が終わって2人で近くのショッピングモールへ行く。

スーツでモールとか久々。

「どういうのプレゼントしたいとかあるの？」

「いや、本当に何も決まってなくて……
佐々木さんだったら何がうれしいですか？」

「私？私は………」

それだけ言って頭の中に猫のぬいぐるみが過ぎる。

あれ、もう香水の匂いしなくなっちゃったんだよな……。

大我の使ってる香水、ちゃんと見ておくべきだった。

「佐々木さん？」

「え？……あ、ごめん」

「いえ、なにかありましたか？」

「ううん！そうだなー、私はぬいぐるみが嬉しいかな」

「ぬいぐるみっすか」

「うん、そのぬいぐるみに香水ふりかけてもらうとね会えなくても寂しさが軽減するから」

「なるほど」

「あ、でもアクセサリーだったら常に持ってることは出来るかも！」

「あー、悩みますね……」

彼女さんのことを考えてる姿を見ていると本当に大好きなんだなって思えてくる。

それと同時に大我もこんな感じで私の誕プレ悩んでくれたのかな……なんて。

……何かあればすぐ大我を思い出す癖、やめたいんだけどな。

「佐々木さん決めました！！俺ぬいぐるみにします！」

「そっか、じゃあ見に行こう！」

「はい！」

もうそろそろ、私も気持ち切り替えなきゃいけない時期なのかな。

なんて、出来もしないことを1人モヤモヤと考えながらプレゼント選びを手伝った。