12時03分、2車両目

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今日も今日とて、いつもの電車に乗って家に帰る。


毎日変わらず電車の端に立って、イヤホンを耳につける。

聴くのは、私の好きなバンドの曲。


飽きずに毎日聴いている。



そのまま携帯を触っていればLINEの通知が画面の上に出てきた。




“Taiga：お久しぶりです！急ですけど、今度一緒に映画行きませんか？”




……映画か。

内容にもよるからな。

怖いのだったら嫌だな。
とりあえずどんな映画かだけ聞こうかな。




そう思いながらアプリを開けば、また新たな通知が飛んできた。

でもそれは大我くんからのものじゃない。





“慎太郎：ちょいちょいちょい”

“慎太郎：聞いてねーわ”






なにをだよ！

そう思いながら大我くんには申し訳ないけど先に慎太郎とのトーク画面を開いた。






“何がよ”


“Aに告白した相手って、きょもだったの？！”


“きょも？”


“京本大我！”








あー、大我くんの苗字、そういえば京本だったな。

だから、きょもって言われてるのか。


納得。

なんかかわいいね、きょもって。





……ん？

ちょっと待って？







“なんで慎太郎、大我くんのこと知ってんの？！”

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