48時間目 ページ3
まあ鍵渡してなくても入ってくるんだから、渡そうが渡すまいが変わんないけど。
じゃあなんで勝手に入ってあたかも自分の家かのようにくつろいでんのかっていうとピッキングなんです。
捕まっちまえ。
カチャカチャやってたらスッと開くんだって。(本人談)
こんなとこで使わないで欲しいよねその技術。
言っとくけど普通に不法侵入だから。
「ココが不用心すぎるのが悪いんだよー。俺様の手にかかれば秒だね」
ちょろいちょろい、なんて言いいながらさくちゃんはサクサクと軽快な音を立ててクッキーを頬張った。
ん？
・
……頬張った……？
・
「何食ってんのねぇ。俺根に持つよ？知ってるでしょ？」
さくちゃんがモコモコと口を動かして頬張ってるのは期間限定でコンビニ限定のお菓子。
抹茶とホワイトチョコが奇跡の融合を果たし絶妙なハーモニーを奏でふわっとした天使のような食感で泣けるくらいに俺を感動させたそれはそれは結構お高い。
「いいじゃん。いっぱいあるんだし」
まあ確かに？kg単位の買い物したよ？
店開けるんじゃないかってくらいに買いだめたよ？
でも
「それとこれとは…………話が別！」
俺はそばにあったテレビのリモコンをさくちゃんに向かってブン投げた。
「あだっ！」
おぉ。珍しい。
クリーンヒット( 笑 )←
「別に食べてもいいけどさ、俺に許可を取ってからにしてわかった？」
さくちゃんは涙目になって額をさすりながらコクコクと頷いた。
「じゃあ本題。さっさと済ませよ」
さくちゃんがわざわざ俺ん家に来てるのは、くつろぐためじゃないことなんて言うまでもない。
「そだね」
うずくまって死んでたさくちゃんが勢いよくガバッと起き上がる。
その顔は、この話するときにしか見せない真剣そのもの。
「『おめでとA。久々のターゲットは運よく今日本に居ますよー』だって」
「いや海外に居られたら俺行かないからね」
前と違って学校サボれないんだから。
『次サボったら。先生、本気で探しますよ？』って言われちゃったもんで。
あんな奴に探されたら世界中のどこにいたってすぐ見つかる。
そしたら俺の “ やってること ” もすぐバレる。
「そっかそっか。優等生のAきゅんは学校サボらないんだったね」
「リモコンじゃ足りないか？」
「十分でございましたもう結構です……」
そうして始まった俺らの暗殺計画は、深夜まで続いた。
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猫とやぎ(プロフ) - 初コメ失礼します！最高に性癖に刺さる神作品をありがとうございます泣泣ほんと大好きです、、またいつか戻ってきてくれることを願っています！！ (2022年6月26日 3時) (
レス) @page27 id: 497823dae0 (このIDを非表示/違反報告)
千尋 - この作品は世の腐女子が叫ぶ作品ですねw更新頑張ってください！ (2021年12月14日 14時) (レス) @page27 id: 25c03afb5d (このIDを非表示/違反報告)
Rio - 勉強大変かと思いますが、お体に気を付けて作者様のペースで頑張ってください！この作品大好きです！！更新待ってます！ (2021年10月31日 19時) (レス) @page27 id: 663ca84b4d (このIDを非表示/違反報告)
Lapislazuli. Charlot.(プロフ) - 復帰待ってます！面白かったです！ (2021年10月17日 8時) (レス) @page26 id: b8ccefd154 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむくーへん - 復活待ってます！すごく面白かったです！ (2021年4月11日 16時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なくら | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Anika1/
作成日時：2016年4月22日 21時
